海外FXでの入金または出金に関して、方法が分からないなど何かしら不安に感じている方は多いと思います。
特にFX初心者の方は、FX業者への入金経験がほとんどない方が多いと思います。
今回は、そんなFX初心者でも確実に出金できるように、分かりやすくポイントをまとめています。
- 海外FX業者で出金をしたい
- 海外FX業者ごとの出金方法を知りたい
- どんな出金方法があるかを知りたい
- おすすめの銀行について知りたい
上記のような方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
海外FXはマネーロンダリング(資金洗浄)を考慮して、入金方法と出金方法を同じようにするルールがあります。この点も詳しく解説していますが、知らない方が多いので注意しましょう。
業者ごとに対応している出金方法、おすすめの出金方法などを詳しくまとめています。
今後、海外FXで出金をする可能性がある方は、この記事を読むことで、スムーズに出金するサポートになるはずです。
海外FXの出金方法一覧
海外FXの入出金方法の対応表をまとめました。
- クレジットカード(デビットカード)
- 国内銀行送金
- 海外送金
- オンライン決済(bitwalletなど)
- 仮想通貨
- その他
このような分類でまとめています。
海外FX業者は、このサイトで海外FXおすすめランキングに掲載している15社です。
気になる業者を確認してみてください。
【クレジットカード(デビットカード含む)での入出金の対応表】
海外FX業者 | VISA | Master Card | JCB | (例:AMEX) | その他
XM(XMTrading) | ◯ | ◯ | ☓ | ー |
easyMarkets | ◯ | ◯ | ◯ | AMEX+その他 |
LANDFX | ◯ | ◯ | ☓ | ー |
iFOREX | ◯ | ◯ | ☓ | Diners |
FBS | ◯ | ☓ | ◯ | ー |
BigBoss | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
Tradeview | ◯ | ◯ | ☓ | UnionPay |
AXIORY | ☓ | ☓ | ◯ | ー |
HotForex | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
IS6FX(is6com) | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
FxPro | ◯ | ◯ | ☓ | ー |
IFC Markets | ◯ | ◯ | ☓ | ー |
Traders Trust | ◯ | ◯ | ☓ | ー |
FXDD | ◯ | ☓ | ◯ | ー |
各業者の傾向として、クレジットカードでは主にVISAとMaster Cardがメインです。
JCBを使えるのは半分程度となっています。
また、AXIORYは以前までVISAに対応していましたが、使えなくなっています。現在はJCBのみなので、AXIORYを利用している方は注意してください。
【国内銀行送金・海外送金の対応表】
海外FX業者 | 国内銀行送金 | 海外送金 | その他 |
XM(XMTrading) | ◯ | ◯ | ー |
easyMarkets | ☓ | ◯ | ー |
LANDFX | ☓ | ◯ | プリペイドカード |
iFOREX | ◯ | ◯ | ー |
FBS | ☓ | ☓ | ー |
BigBoss | ◯ | ◯ | ー |
Tradeview | ◯ | ◯ | ー |
AXIORY | ◯ | ◯ | ー |
HotForex | ☓ | ◯ | ー |
IS6FX(is6com) | ◯ | ◯ | ー |
FxPro | ☓ | ◯ | ー |
IFC Markets | ◯ | ◯ | ー |
Traders Trust | ◯ | ◯ | ー |
FXDD | ◯ | ◯ | ー |
銀行送金は、国内銀行送金に対応している業者は半分程度、海外送金はほとんどの業者で対応しています。
国内銀行送金と海外送金では、手数料・着金スピードが全く違います。できるだけ国内銀行送金の利用をおすすめします。
詳しくは後述しています。
【オンライン決済・仮想通貨の対応表】
海外FX業者 | bitwallet | STICPAY | PerfectMoney | 仮想通貨 | その他 |
XMTrading | ◯ | ◯ | ☓ | ☓ | ー |
easyMarkets | ☓ | ☓ | ☓ | ☓ | ー |
LANDFX | ☓ | ◯ | ☓ | ☓ | ー |
iFOREX | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ | ー |
FBS | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | ー |
BigBoss | ☓ | ☓ | ☓ | ◯ | BSONE入金 |
Tradeview | ◯ | ◯ | ☓ | ◯ | ー |
AXIORY | ☓ | ◯ | ☓ | ◯ | Curfex |
HFM | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ | ー |
is6FX(is6com) | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ | ー |
FxPro | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ | ー |
IFC Markets | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ | ー |
TradersTrust | ◯ | ☓ | ☓ | ◯ | ー |
FXDD | ◯ | ☓ | ☓ | ☓ | ー |
最近はオンライン決済の種類が増えてきましたが、主にbitwalletが最も多く、その次にSTICPAYが多いです。
また仮想通貨の入出金に対応している業者もどんどん増えてきています。今後さらに増えてくると予想できます。
入出金の方法は、変更されることがあります。対応している方法でも、メンテナンスなどによって一時的に使えない場合があります。
海外FX業者に登録していれば、メールや公式サイトなどで告知されるので注意しておきましょう。
海外FXのおすすめの出金方法
結論として出金方法のおすすめは、国内銀行送金かbitwalletです。
その理由は、手数料の安さと着金スピードが優れている点です。
上記で入出金の対応表をまとめていますが、出金方法によって、かなり高い手数料が発生してしまいます。
少しでもお得に出金するための条件を理解しておきましょう。
- 手数料無料または安い方法を選ぶ
- 出金額に制限がない方法を選ぶ
- できるだけ着金が早い方法を選ぶ
上記のポイントを把握しておくことで、最適な出金方法を選ぶことができます。
各ポイントについて深掘りしつつ、具体的な出金方法もセットで解説していきます。
注意点として、出金方法は入金時の方法と同じようにする必要があります。この点についても後述しています。
①手数料無料または安い方法を選ぶ
当たり前ですが、手数料が高い方法よりも安い方法を選ぶべきです。
手数料による違いは出金方法によって、かなり差が出てきます。
例えばXMの場合、出金手数料は無料になっていますが海外銀行送金の場合は、銀行での受取手数料に一律2,500円が掛かります。(40万円以上の出金は無料になります)
それに対して、クレジットカードに出金すれば手数料は一切掛かりません。XMの例として海外銀行送金とクレジットカードで比較しましたが、上記のように方法によって2,500円も差があります。
できるだけ手数料無料もしくは安い出金方法を選びましょう。
出金方法ごとの手数料の差を簡単にまとめました。
出金方法 | 手数料 |
国内銀行送金 | 安い(数百円程度) |
海外銀行送金 | 高め(2,000円〜6,000円) (FX業者側+中継手数料+受取銀行手数料) |
bitwallet | 824円 |
STICPAY | 600円+2.5% |
仮想通貨 | 業者によってかなり差がある |
手数料の観点から判断すると、 対応している業者であればできるだけ国内銀行送金を利用したいところです。
ただ、国内銀行送金に対応していない業者もあります。その場合は、海外銀行送金よりも安いbitwalletがおすすめです。
STICPAYは一見安いように見えますが、出金額の2.5%を負担する必要があります。
100万円を出金する場合、600円に加えて2.5万円(100万円の2.5%)が掛かります。
出金額が大きくなってくると、かなり高い手数料になってしまうので注意してください。
②出金額に制限がない方法を選ぶ
FX業者によって、出金額に制限がある方法がある場合があります。
そのような業者を利用している場合は、注意してください。
詳しくは後述していますが、「アンチマネーロンダリング」対策として、クレジットカードへ出金は、入金した金額分までとなっている場合もあります。
業者によって、出金方法ごとによる独自ルールなどがある場合があるので出金前に確認しておきましょう。
③できるだけ着金が早い方法を選ぶ
出金方法によって、着金のスピードが全然違うので注意してください。
各方法によるスピードの目安が以下の通りです。
出金方法 | 着金スピード(目安) |
クレジットカード(デビットカード) | 数日〜数ヶ月 |
国内銀行送金 | 数時間〜数日 |
海外銀行送金 | 数日〜数週間 |
bitwallet | 数時間〜数日 |
STICPAY | 数時間〜数日 |
仮想通貨(ビットコイン) | 数時間〜数日 |
業者によって多少の差があるかもしれませんが、基本的には上記を目安としてください。
- 国内銀行送金
- bitwallet
- STICPAY
- 仮想通貨
この4つが着金が早い出金方法です。
できるだけ、この中から選ぶことをおすすめします。
【重要】入金方法と出金方法を合わせるルールがある
ここまでおすすめの入出金方法などを解説していますが、注意点があります。
それは入金した時点で、出金方法は決まってしまうということです。
海外FX業者では、基本的に「アンチマネーロンダリング」対策として、入金方法と同じ方法で出金をするルールになっています。
マネーロンダリング(資金洗浄)とは金融関連でよく使われる言葉です。
犯罪などによって得たお金を、様々な口座に転々と送金を繰り返して、資金の出所を分からないようにする悪質なものを防ぐためにマネーロンダリング(資金洗浄)が強化されてきました。
そのマネーロンダリングの一環として、海外FXでは「①入金方法」と「②出金方法」を合わせなければいけません。
そのため、もし海外FXで利益を出金する場合は、以下のようになります。
①入金に利用した方法 | ②出金方法 |
クレジットカード入金 | クレジットカード出金 ※ただし入金額まで |
銀行送金での入金 | 利用した銀行口座に出金 |
bitwalletでの入金 | bitwalletに出金 |
XMで「クレジットカード出金」をする場合は特に注意してください。
クレジットカード出金では「入金額」と同じ額の利益までしか出金できません。
入金額よりも大きな利益を出金するときは、以下のようになります。
- 入金額分の利益をクレジットカード出金
- 余分の利益は、『海外送金でのみ』出金可能
上記のようになっているので、混乱しないようにしましょう。
分かりやすくしたい場合は、入金時にbitwalletを利用することで、利益全額を全てbitwalletに出金できます。
海外FXのおすすめの銀行は?
続いては、おすすめの銀行について解説していきます。
海外FXで銀行送金など銀行を利用する方は、参考にしてください。
まず、海外FXを利用する方は『海外からの送金に対応している銀行』が重要です。
海外送金に対応していない地方銀行などの場合、利益を銀行送金できないので注意してください。
おすすめ銀行の結論は、海外送金に対応している「楽天銀行」などのネット銀行です。
既に三井住友銀行などのメガバンクの口座がある方は、その口座を利用してもOKです。
それでは、銀行を選ぶ際の2つのポイントと注意点を解説していきます。
SWIFTコードがある銀行を用意する
海外送金に対応している銀行かどうか確認する方法は簡単です。
それは「SWIFTコード」があれば対応している銀行、なければ対応していない銀行だと判断できます。
SWIFT(スイフト)コードは、BIC(びっく)と呼ばれることもあります。
海外送金で利益を受け取りたい方は、必ずSWIFTコードのある銀行を用意してください。
基本的に、メガバンクや有名なネット銀行は対応しています。
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
- ゆうちょ銀行
- りそな銀行
- ソニー銀行
- 楽天銀行
- みずほ銀行
上記の銀行は、海外送金に対応しています。
海外送金の手数料が安い銀行を選ぶ
海外送金に対応している銀行であっても、銀行ごとに受け取り手数料が違います。
なるべく手数料の安い銀行を利用しましょう。
海外送金の受取手数料一覧(円での送金)
銀行名 | 海外送金の受取手数料 |
三井住友銀行 | 1,500円+0.05%(最低2.500円) |
三菱UFJ銀行 | 1,500円+0.05%(最低2.500円) |
りそな銀行 | 0.05%(最低2,500円) |
ソニー銀行 | 0円 |
楽天銀行 | 2,450円 |
みずほ銀行 ※インターネット支店は不可 | 2,500円 |
GMOあおぞらネット銀行 | 送金額によって変動(最安は0円) |
上記の手数料は、円での送金の場合です。
海外FXで口座通貨を米ドルにしていて、米ドルから円など外貨の場合は、手数料が違う場合があります。
外貨から円の方が、円→円よりも手数料が安い銀行が多いです。ただ、FXの口座通貨を円以外にしているのは少数派なので、今回は外貨から円の手数料は省きます。
海外送金の受取に掛かる手数料は、基本的にネット銀行の方が安い傾向にあります。
地方銀行で海外送金に対応していても、手数料が高い場合が多いです。
なるべく上記で紹介している銀行を利用しましょう。
FX業者によって利用できない銀行がある
たとえ銀行が海外送金に対応していても、FX業者の方で利用できない銀行がある場合があります。
例としてXMで出勤できない銀行を紹介します。
- ゆうちょ銀行
- みずほ銀行(ネット支店のみ)
- 新生銀行
- ジャパンネット銀行
XMは上記の銀行に出金できません。
このように、FX業者によって出金に利用できない銀行がある場合があるので注意してください。
利用できない銀行宛に送金しようとすると、別の出金方法を利用するようにという旨のメールが届きます。
海外FXのおすすめしない出金方法
続いては、必要のない出金方法、なるべく避けるべき出金方法を解説していきます。
結論として、以下の出金方法は注意してください。
- STICPAY
- 仮想通貨
既に解説したとおり、STICPAYは手数料が高くなる場合があるので避けるべきです。
また仮想通貨も便利ではありますが、リスクもかなりあるので解説していきます。
STICPAYは大きな額の出金に不向き
STICPAY出金は『600円+出金額の2.5%』の手数料になっています。
600円という安さに目がいきますが、出金額の2.5%を見逃すと痛い目にあいます。
再掲しますが、たとえば100万円を出金しようとすると以下の手数料になります。
100万円を出金する場合
600円+2.5万円(100万円の2.5%)=25,600円
金額の小さな出金であれば、それほど気になりませんが、100万円を超えるような大きな出金額には向きません。
またSTICPAYの「カード出金」にすると、出金額の1.5%になるので手数料が1%だけお得になります。
どうしてもSTICPAYを利用する方は、できるだけSTICPAYのカード出金にしましょう。
仮想通貨で出金はリスクがある
仮想通貨での出金に対応したFX業者は増えていますが、仮想通貨特有のリスクやデメリットがあるので注意してください。
- 両替レート(相場)が大きく変動する
- 仮想通貨ウォレットを作成しておく必要がある
このような欠点があります。
特に1つ目の両替レートが大きく変動するリスクは、かなり重要な点です。
今後も考えて安定して出金をしたい方は、仮想通貨での出金を避けることをおすすめします。
海外FXの出金方法まとめ
今回は、海外FXのおすすめの出金方法について徹底解説しました。
主な出金方法は以下のような種類がありました。
- クレジットカード(デビットカード)
- 国内銀行送金
- 海外送金
- bitwallet
- STICPAY
- 仮想通貨
- その他
上記のような出金方法がある中で、特におすすめは以下の2種類です。
- 国内銀行送金(対応していれば)
- bitwallet
この2つの方法が特におすすめです。
国内銀行送金は対応している業者が少ないですが、もし対応している業者であれば一番分かりやすく簡単なのでおすすめです。bitwalletはほとんど全てのFX業者で利用できて、手数料が安く着金スピードも早いのでおすすめです。
海外FX業者では、マネーロンダリングの一環として入金時と出金時の方法を同じようにする必要があります。
そのため、出金のことを考慮して入金方法を決める必要があります。
クレジットカードは入出金の手順自体は簡単ですが、以下のようなデメリットがあります。
- 入金時と同じ金額分の利益まで
- 着金が遅い(数日〜数ヶ月)
総合的に見ると、国内銀行送金かbitwalletがおすすめなので、ぜひ利用してみてください。
また、もし海外送金を利用する場合は、海外送金に対応している銀行を用意しておく必要があります。
まだ海外送金に対応している銀行口座を持っていない場合は「楽天銀行」のような海外送金に対応しているネット銀行がおすすめです。
海外FXでの入金・出金に関する不安はたくさんあると思いますが、ポイントを把握しておくことでスムーズに入出金ができるようになります。マネーロンダリングによるルールに注意して海外FXの入出金をしていきましょう。