世界中で最も利用されているFXの取引プラットフォームが、MT4(メタトレーダー4)です。
今回は、そんな取引プラットフォームMT4の概要とMT4が利用できる海外FX業者の紹介、あわせてメリット・デメリットを解説していきます。
この記事は、以下のような方におすすめとなっています。
- MT4とは?詳しく知りたい
- MT4が利用できる海外FX業者を知りたい
- MT4のメリットを知りたい
- MT4のデメリットを知りたい
このような方は、ぜひ参考にしてください。
取引プラットフォームへの理解を深めることで、より良いトレードにつながる可能性があります。
初心者・上級者を問わず大切なことなので、ぜひ本記事を読んでもらえれば幸いです。
MT4が利用できる海外FX業者一覧
MT4が利用できる海外FX業者の一覧をまとめました。
下記で紹介している業者では、口座タイプ関係なくMT4を選択できる場合や口座タイプによって取引ツールが変わっている場合もあります。
必ず口座タイプごとの違いや、取引ツールがどうなっているかを確認してください。
MT4 | MT5 | cTrader | |
---|---|---|---|
XM | ◯ | ◯ | |
AXIORY | ◯ | ○ | ◯ |
TITANFX | ◯ | ◯ | |
HotForex | ◯ | ||
IFCMarkets | ◯ | ◯ | ◯ |
BigBoss | ◯ | ||
TradersTrust | ◯ | ||
Tradeview | ◯ | ◯ | ◯ |
FBS | ◯ | ◯ | |
easyMarkets | ◯ | ||
Exness | ◯ | ◯ | |
FXDD | ◯ | ◯ | |
LandFX | ◯ | ||
FxPro | ◯ | ◯ | ◯ |
上記のうち、特におすすめの10社を厳選して紹介していきます。
XM
マイクロ口座 | スタンダード口座 | ZERO口座 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 | |
スプレッド | XMポイントを 考慮すると狭め | 狭め | |
取引手数料 | 無料 | 往復10ドル | |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | |
最低入金額 | 500円 | 10,000円 | |
強制ロスカット | 20% | ||
取引プラットフォーム | MT4・MT5 |
XMは日本人に最も人気のある海外FX業者です。
MT4・MT5共に対応しているので、好きな方を選ぶことができます。
最大レバレッジ1000倍、ロスカット水準20%が魅力で、スプレッド自体は少し広めですがロイヤルティ(XRP)を考慮すると、取引コストも優秀です。
初心者〜上級者まで全ての方におすすめの業者です。
口座開設ボーナス13,000円もあるので、気になる方はぜひ口座開設してみてください。
easyMarkets
easyMarketsは、他社とは少し違いスプレッド固定の業者です。
入金額によって低いスプレッドが適用されるようになっており、大きな額を入金することで、かなり有利な固定スプレッドにすることができます。
「固定スプレッドを気軽に試したい」と思っている方に最適な業者です。
当サイト限定で、3,500円の口座開設ボーナス(未入金ボーナス)がもらえます。
AXIORY
スタンダード口座 | ナノスプレッド口座 | テラ口座 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 400倍 | ||
スプレッド | 1.1pips〜 | 0.2pips〜 | |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | |
取引手数料 | なし | 片道3ドル | |
取引プラットフォーム | MT4・cTrader | MT5 |
AXIORYはスプレッドが優秀で、短期トレーダーに特に人気のある業者です。
ナノスプレッド口座ではECN口座ですが、最低入金額2万円となっていて敷居が低いです。
最大レバレッジは400倍と少し低いですが、その欠点を上回るほどの取引条件になっています。
信託保全制度を導入していて、全額返金保証があるので安全性・信頼性も高い業者です。
資金が多い上級者や短期取引をしたい方、ECN口座を利用したい方におすすめです。
BigBoss
スタンダード口座 | プロスプレッド口座 | FOCREX口座 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 1111倍 | 500倍 | |
スプレッド | やや広め | 普通 | |
取引手数料 | なし | 往復9ドル | 片道0.2% |
注文方式 | ECN方式 | CEX方式 | |
最低入金額 | なし | ||
強制ロスカット | 20% | – | |
取引プラットフォーム | MT4 | 専用サイト |
BigBossは、2022年9月から最大レバレッジが999倍から1111倍に変更されたことでかなり上方修正された業者です。
ボーナスも積極的に行っているので、FX初心者にも利用しやすいです。
スプレッドは少し広いですが、取引量ボーナスで、1ロットの取引ごとに4ドル還元されます。
まだ知名度は低いですが、徐々に改善されているので今後、さらにユーザーを伸ばしていく可能性の高い業者です。
Exness
スタンダード | プロ | |||
---|---|---|---|---|
スタンダード口座 | ロースプレッド口座 | プロ口座 | ゼロスプレッド口座 | |
最大レバレッジ | MT4:無制限 MT5:2000倍 | |||
スプレッド | やや広い | 狭い | やや狭い | とても狭い |
取引手数料 | なし | 往復~7ドル | 往復7ドル~ | なし |
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | ||
最低入金額 | 5000円 | 10万円 | ||
強制ロスカット | 0% | |||
取引プラットフォーム | MT4・MT5 |
Exnessの最大の魅力は、レバレッジ無制限(正確には21億倍)が利用できることです。
ただしレバレッジ無制限には、いくつか条件があり、口座残高10万円未満のみで使えます。10万円を超えると、口座残高が増えるごとにレバレッジは下がってしまいます。
とは言ったものの、「少額からの一攫千金」を目指すのであれば、一番再現性が高い業者です。
資金が少ない方だけでなく、上級者が少額資金でどこまで増やせるかを試してみる場合にもおすすめできます。
レバレッジ無制限は、MT4を選択する必要があり、MT5にしてしまうと利用できないので注意してください。
Tradeview
対応取引ツール | MT4・MT5・cTrader |
Tradeviewは、先ほど紹介したAXIORYよりも取引コストに優れていて、取引条件が最高の業者です。
最大レバレッジ200倍でロスカット水準が100%以下、ボーナスなどは一切なく完全に取引条件に力を入れているので資金の少ない方には利用しにくいです。そのため、初心者よりも中級者以上のトレーダーにおすすめです。
信託保全制度があるので、数千万など大きな資金を入金するというトレーダーも安心して利用できます。
TradersTrust
クラシック口座 | プロ口座 | VIP口座 | |
---|---|---|---|
最大レバレッジ | 3000倍 | ||
スプレッド | 普通 | 狭い | |
取引手数料 | なし | 往復6ドル | 往復3ドル |
注文方式 | STP方式 | ||
最低入金額 | 5000円 | 2万円 | 200万円 |
強制ロスカット | 20% | ||
取引プラットフォーム | MT4 |
TradersTrustは、2018年に日本に参入してきた海外FX業者です。
運営実績は10年以上あり、海外の利用者も多いです。
特に注目なのが、VIP口座の取引条件です。入金額200万円または口座残高200万円以上にする必要がありますが、VIP口座を利用することができれば最高の取引コストで取引することができます。
TradersTrustは最近まで最大レバレッジ500倍でしたが、BigBossのように改善されて現在では1,000倍になっています。
FBS
セント口座 | マイクロ口座 | スタンダード口座 | ゼロスプレッド口座 | ECN口座 | |
---|---|---|---|---|---|
最大レバレッジ | 1000倍 | 3000倍 | 500倍 | ||
スプレッド | とても広め | 広め | やや広め | 0.0pips | 狭め |
取引手数料 | なし | 往復20ドル~ | 往復6ドル | ||
注文方式 | STP方式 | ECN方式 | |||
最低入金額 | 100円 | 500円 | 1万円 | 5万円 | 10万円 |
強制ロスカット | 20% | ||||
取引プラットフォーム | MT4・MT5 | MT4 |
FBSは最大レバレッジ3,000倍と海外FXでもトップクラスの高さです。
為替通貨ペアだけでなく、株式や仮想通貨も取引できるので、取引したい方はぜひ口座開設をおすすめします。
口座タイプが沢山あり、口座によってはかなりスプレッドが広いです。
その他にも、公式サイトの日本語のクオリティが低いという欠点もあります。
口座開設ボーナス100ドル、入金ボーナス100%もあるので、気になっている方はチャンスです。
is6FX(is6com)
マイクロ口座 | スタンダード口座 | プロ口座 | レバレッジ6000倍口座 | |
---|---|---|---|---|
最大レバレッジ | 1000倍 | 500倍 | 400倍 | |
スプレッド | 広め | 普通 | 広め | |
取引手数料 | なし | |||
注文方式 | 不明 | |||
最低入金額 | 5000円 | 10万円 | 5000円 | |
強制ロスカット | 50% | |||
取引プラットフォーム | MT4 |
DD方式を採用していて、スプレッドが原則固定になっている業者です。
旧名のis6comのときは金融ライセンスなしでしたが、現在はFSAの金融ライセンスを取得しています。
最大レバレッジ1,000倍と高く、ボーナスも豊富なので、初心者におすすめです。
どの口座タイプでも取引手数料が無料なので、いま利用している業者の取引コストが気になる方はぜひ検討してみてください。
本来、入金100%ボーナスが、まれに入金200%ボーナスになっていることがあります。ぜひ200%のチャンスがあれば、利用しておきましょう。
MT4のメリット
MT4が利用できる海外FX業者を紹介してきました。
続いては、MT4のメリットについて詳しく解説していきます。
- 無料で利用できる
- 豊富なインディケーター
- 豊富な分析ツール
- 自動売買機能
- 対応している海外FX業者が多い
- デモトレードができる
主にこのようなメリットがあります。
それでは順番に見ていきましょう。
無料で利用できる
メリット1つ目は、MT4を利用するのに必要な利用料などがなく、無料で利用できることです。
MT4は、対応しているFX業者の口座さえ開設できれば、誰でも無料で簡単に利用することができます。
無料で誰でも利用できることは、特にFX初心者などには非常に嬉しいポイントです。
インディケーターと分析ツールが豊富
2つ目のメリットは、インディケーターと分析ツールが豊富にあることです。
これは他の取引プラットフォーム(取引ツール)と比較しないと分かりにくいですが、MT4でインディケーターに困ることはまずありません。
MT4を導入したときの標準状態で、既にかなり多くのインディケーターが利用できます。
もし導入されているインディケーターが合わない場合、ネットからインディケーターを導入することもできます。
また、MT4の利用者が独自で開発したツールなども豊富にあります。
たとえば「複数ポジションの一括決済機能」など、欲しい機能のインディケーターをネットで検索してたり、MQLのコミュニティサイトからダウンロードすることもできます。
MQLのサイトはこんな感じで、英語表記なので分からない場合は自動翻訳を利用して検索してみてください。
自動売買機能
MT4はPCが必要になりますが、自動売買システムを利用することができます。
インストール直後の標準状態でも「エキスパートアドバイザー」という部分に、シンプルな自動売買システムが導入されています。
その他にも、自分でプログラミングをして自動売買システムを作ることもでき、導入することも簡単です。
MT4への導入方法は、インディケーターを導入する方法とほぼ一緒で、「エキスパートアドバイザー」にコピペするだけです。
その他にも、分からないことがあってもネットで簡単に調べることができます。
対応している海外FX業者が多い
MT4は海外FX業者のほぼ全てで利用することができます。
MT4の操作に1回慣れれば、後はもう扱いに困ることがありません。
国内FXは、独自の取引ツールになっている業者が多いので、業者によって操作方法などを覚える必要があったりと大変な一面があります。
スマホ版MT4の場合は、1度インストールしておけば、後はログインするアカウントを変更すればOKです。
PC版は、業者ごとにMT4をインストールするのが普通です。これは一見、面倒臭いことに思えるかもしれませんが、マルチモニターなどを利用する人もいるので業者ごとにインストールして、複数MT4がある方が良いです。
デモトレードができる
MT4は、FX業者の口座を持っていなくてもデモ口座を作ることができます。
そのため、MT4をインストールするだけでデモトレードが可能です。
ただし、FX業者ごとによって口座スペックが違うので、口座スペックを試す場合はFX業者でデモ口座を開設する必要があります。
FX業者でデモ口座を開設した際も、通常の口座と同じ方法でログインができるので困ることがありません。
MT4のデメリット
MT4は優秀なのでデメリットはほとんどありませんが、以下のようなことがデメリットとして挙げられます。
- 国内FXでは対応していないことが多い
- 最初は、機能が多くて逆に大変な場合がある
- 日本時間がなく、仕様も業者によって違うことがある
- スマホ版MT4は、MT5と比べると機能が少ない
それぞれ見ていきましょう。
国内FXでは対応していないことが多い
メリットの部分でも少しふれましたが、国内FX業者は独自ツールを開発しているところが多いです。そのため国内FXの多くは、MT4に対応していません。
国内FXは、FX業者ごとに取引ツールをインストールして、操作に慣れていく必要があるので大変な点でもあります。
最初は、機能が多くて逆に大変な場合がある
MT4は高機能でさまざまなカスタマイズなどが可能ですが、その反面、慣れるまでは操作が分かりにくいと感じやすいです。
特にFX初心者は、まず何からやっていけば良いのかが分からないことが多いです。機能が多すぎると、かえって操作を覚えるのが大変です。
ただし、スマホ版MT4は非常にシンプルになっているので誰でも直感で操作できます。
PCとスマホを持っている方は、PCでチャートを見て、実際のエントリーはスマホでするという方もいます。慣れないうちはスマホを利用してみましょう。
日本時間がなく、仕様も業者によって違うことがある
MT4は、表示されている時間が日本時間ではありません。
ロンドン時間になっていることが多く、標準状態では時差を考慮しながら時間を見る必要があります。
また、業者によって時間仕様が違うことがあり、表示時間がロンドン時間なのかニューヨーク時間なのか確認しておくことが大事です。
表示を日本時間にしたい場合は、外部からインディケーターを導入することで変更可能です。
スマホ版MT4は、MT5と比べると機能が少ない
スマホ版MT4はシンプルになっていますが、MT5と比べるとカスタマイズ機能が大きく劣ります。
MT5では可能な、チャート画面で縦軸の価格を収縮したり、横軸の時間をスライドすることができません。これが意外とストレスに感じることがあります。
また、スマホ版だけではVPSサービスを利用しない限り、自動売買システムを稼働させることができません。
そのため自動売買をしたい方は、PCを用意するか、VPSサービスを利用する必要があるので、スマホしか持っていない人は出費が必須になってしまっています。
取引ツールMT4が利用できるおすすめ海外FX業者まとめ
今回は、MT4についてまとめました。
MT4はメタクオーツ社に開発され、2005年にリリースされて以降、多くの方に愛用されています。現在は、MT4の後継としてMT5がありますが、依然としてMT4を利用し続けている方が多いです。
とにかくユーザーが多く、インディケーターや自動売買が豊富にあります。
インストール直後でもすでに沢山ありますが、ネットからダウンロードしたインディケーター・自動売買も簡単に導入することができてカスタマイズ性能も抜群です。
基本的に海外FX業者はMT4が標準で、国内FXは独自ツールを開発していることが普通です。海外FXを利用する方は、MT4の操作を一度覚えればOKなので便利です。
ただ、MT4は機能が多く優秀ですが表示時間が日本時間ではないので、複雑に見えて大変だと感じてしまう場合があります。
分かりにくい方は、外部からインディケーターを導入することで日本時間に変更可能です。日本時間に変更するだけでも、かなり抵抗が少なくなると思います。
操作も、1週間あればほぼ慣れるので、初めてMT4を利用するときは、いきなり取引することはせずにMT4の操作・カスタマイズなどに慣れていきましょう。