- FXのロットは身の回りのもので例えるとわかりやすい
- ロット単位はFX業者によって異なる
- 海外FXのロットはほとんどが10万通貨
この記事では、海外FXの用語の中でも取引をするなら絶対に知識を持っておくべきロット(Lot)について詳しく解説していきます。
ロットとは取引単位(売買単位)のことを指します。そもそも取引単位がイメージしづらい方がほとんどだと思いますので、身の回りのものでロットについて考えてみましょう。
例えば、チョコやたまごなどの販売形態を思い出してみてください。
チョコレート1ダース:12粒入り
たまご1パック :10ヶ入り
乾電池1セット :4本入り
このように「1個・1本」などではなく「1パックや1ケース」とまとめてある物の単位と同じで、海外FXでもまとまった数量=1ロットとして取引を行います。
また、たまごは1パック6ヶ入りや10ヶ入りなどがあるように、FXの世界においても1ロットあたりの定める数量はFX業者によって異なるため「少額から取引を始めたい」「大口取引をしたい」など、ご自身のニーズにあった金額で取引ができる口座を選択する必要があります。
ちなみに海外FXを少額で始めたい方は以下の業者がおすすめです▼
海外FX業者 | 最大レバレッジ | (1ロットあたり) | 最低取引量(1ロットあたり) | 最低取引額
XMTrading | 1000倍 | 10通貨 (1,000通貨) | 約1.3円※ (約130円) |
FXGT | 1000倍 | 100通貨 (10,000通貨) | ※ (約1300円) | 約13円
TitanFX | 1000倍 | 100通貨 (10,000通貨) | ※ (約1300円) | 約13円
FBS | 3000倍 | 1,000通貨 (100,000通貨) | ※ (約4,300円) | 約43円
AXIORY | 400倍 | 1,000通貨 (100,000通貨) | ※ (約32,500円) | 約325円
海外FXのロットとは
冒頭でもお伝えした通り、FXのロットとは取引単位(売買単位)のことを指します。
1ロットあたりの通貨量はFX業者によって異なる
鉛筆だと12本で1ロットとして販売しているように、FXでも米ドル円を10万通貨分つまり10万ドルを1ロットとして取引するのです。
しかし先ほどの鉛筆の例えでいうと「A社の鉛筆は1ロット=12本」で販売しているのに対し「B社では1ロット=10本」として販売していることもあります。
これがFXの世界でも同様に「A社は米ドル円を1ロット=100,000通貨」で設定しているけれど「B社では1ロット=1,000通貨」で設定しているところもあるのです。
実際に人気海外FX業者の1ロットあたりの通貨量を比較してみましょう▼
海外FX業者 | 1ロットの取引量 | 最低取引量 |
XMTrading | 1,000通貨 | 0.01ロット = 10通貨 |
FXGT | 10,000通貨 | 0.01ロット = 100通貨 |
TitanFX | 10,000通貨 | 0.01ロット = 100通貨 |
FXGT | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
Exness | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
AXIORY | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
HFMARKETS | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
iFOREX | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
FBS | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1,000通貨 |
最低取引量とは、海外FX業者ごとに定められている最低取引単位です。基本的に海外FX業者では1ロット以上取引する必要はなく、1ロットの1/100の量、つまり0.01ロット分が最低取引単位として設定されています。
例えば、FXGTでは1ロット=100,000通貨と定められていますが、1回あたりの最低取引単位は0.01ロットのため1,000通貨が最低取引量となります。
100,000通貨 × 0.01ロット = 1,000通貨
なぜロットという単位が必要なのか
そもそもなぜロットという単位が海外FXで使われているかというと、取引において入力のミスを回避するためです。
例えば、最低取引量が1,000通貨の海外FX業者があるとします。そうなると最低でも1,000通貨、多くなれば100,000通貨などの取引になることもあります。
例えを見ても分かるように0をたくさん入力しなければいけないので、ロットがないと 入力ミスによって0が多い・少ないなどのトラブルが起こる可能性が出てくるのです。
100,000円を1桁間違えて1,000,000円と入力した場合、たった1桁でも大きな差となるためロットという取引単位が設定されています。
1ロットあたりの証拠金はいくら必要か
1ロットあたりに必要な証拠金は口座によって異なります。
口座タイプ | 1ロットあたりの通貨量 | 最大レバレッジ |
マイクロ口座 | 1,000通貨 | 1000倍 |
スタンダード口座 | 100,000通貨 | 1000倍 |
例えば、上の図のis6FXのマイクロ口座とスタンダード口座で考えてみましょう。
1ドル=150円でUSDJPY(米ドル円)を1ロット保有した場合は以下のとおりです▼
【マイクロ口座の場合】
150円 × 1000通貨 ÷ 1000倍 = 150円
【スタンダード口座の場合】
150円 × 100,000通貨 ÷ 1000倍 = 15,000円
マイクロ口座では1ロット取引するのに最低必要証拠金は150円で、スタンダード口座は15,000円となります。
最大ロット・最小ロット数を海外FX業者ごとに比較
海外FXでの最大ロットは2種類あります。
- 1ポジションの最大ロット:1つのポジションでの最大ロット数
- 最大保有ロット:1つの口座もしくはアカウント内で保有できる最大ロット数
海外FX業者の最大ロット数・最大取引量一覧
1口座あたりの最大保有取引量が 1億通貨 以上の口座に印を付けています▼
海外FX業者 | 1ロットの取引量 | 1注文の最大取引量 | 1口座の | 最大保有取引量
XMTrading (マイクロ口座除くすべて) | 100,000通貨 | 50ロット = 500万通貨 | 10,000ロット = 10億通貨 |
FXGT (ミニ口座除くすべて) | 100,000通貨 | 100ロット= 1000万通貨 | ほぼ制限なし |
TitanFX (Zeroマイクロ口座除くすべて) | 100,000通貨 | 100ロット = 1000万通貨 | 20,000ロット = 20億通貨 |
is6FX (マイクロ口座除くすべて) | 100,000通貨 | 30ロット = 300万通貨 | 3000ロット = 3億通貨 |
FBS (全口座) | 100,000通貨 | 500ロット = 5000万通貨 | 200ロット = 2000万通貨 |
Exness (全口座) | 100,000通貨 | 200ロット = 2000万通貨 | 制限なし |
AXIORY (全口座) | 100,000通貨 | 1000ロット = 1億通貨 | 制限なし |
HFMARKETS (プレミアム口座) | 100,000通貨 | 60ロット = 600万通貨 | 60ロット = 600万通貨 |
iFOREX (全口座) | 100,000通貨 | 50ロット = 500万通貨 | 50ロット = 500万通貨 |
AXIORYやFBSの最大取引量は業界でもトップレベルですが、一般的な取引をするなら最大保有ロットが50ロットあれば問題なく安定した取引が可能です。
海外FX業者の最小ロット数・最低取引額一覧
1注文あたりの最低取引額が 50円未満 の口座に印を付けています▼
海外FX業者 | 1ロットの取引量 | 1注文の最小取引単位 | 最大レバレッジ | 最低取引額※ |
XMTrading (マイクロ口座) | 1,000通貨 | 0.01ロット = 10通貨 | 1000倍 | 約1.3円 |
is6FX (マイクロ口座) | 1,000通貨 | 0.01ロット = 10通貨 | 1000倍 | 約1.3円 |
FXGT (ミニ口座) | 10,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 1000倍 | 約13円 |
TitanFX (Zeroマイクロ口座) | 10,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 1000倍 | 約13円 |
FBS (セント口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 3000倍 | 約43円 |
Exness (全口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 2000倍 | 約65円 |
AXIORY (全口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 400倍 | 約325円 |
HFMARKETS (マイクロ口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 1000倍 | 約13円 |
iFOREX (全口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 400倍 | 約325円 |
TradersTrust (全口座) | 100,000通貨 | 0.01ロット = 1000通貨 | 500倍 | 約260円 |
※最低取引額は1ドル=130円の場合です
少額で海外FXの取引をしたい人が注目すべきは1注文あたりの最小取引数量とレバレッジです。
1ドル=130円として計算をして表にしています。
例えば、TradersTrustの最低必要証拠金は260円ですが、これはロットとレバレッジを使って求めています。
レート × 取引数量 ÷ レバレッジ = 最低必要証拠金
130円 × 1,000 ÷ 500 = 260円
1ロットの変動で発生する損益
では海外FXで為替レートが1pips、10pips※と変動した場合に発生する損益は1ロット(100,000通貨)あたりどれくらいなのか考えてみましょう。
※1pipsはおおよそ0.01円です。
ロット別の損益シミュレーション
100,000通貨 | 1ロット1,000,000通貨 | 10ロット10,000,000通貨 | 100ロット|
1 pips の変動 | 1,000円 | 10,000円 | 100,000円 |
10 pips の変動 | 10,000円 | 100,000円 | 1,000,000円 |
100 pips の変動 | 100,000円 | 1,000,000円 | 10,000,000円 |
上の表では、通貨の取引数量ごとの損益をまとめました。
例えば、1ロット(1,000通貨)を取引した場合、100.00円で注文をして100.01円で決済したとしましょう。
(決済価格-注文価格)× 取引数量 = 損益
(100.01-100.00)×1,000= 10
つまり10円の利益となります。
取引数量が大きければ大きいほどリスクも上がる
実際に0.01円の値幅と1.0円の値幅でどのくらいの損益が発生するのかシミュレーションしてみましょう。
例えば、1ロット10万通貨の口座で、ドル円=110.05円を1万通貨(0.1ロット)購入した場合は以下のようになります。
110.06円になった場合
0.01円 × 10,000通貨 = 100円 の利益が発生
111.05円になった場合
1.0円 × 10,000通貨 = 10,000円 の利益が発生
1円の値幅でも1万通貨(0.1ロット)取引することで1万円の損益が発生することになります。
今回は1万通貨ですが、これが100万通貨(10ロット)取引するとなると、1円の値幅変動で100万円の値幅となるでされど1円でも取引量によっては大きなダメージを受ける場合もあることを心得ましょう。
海外FX初心者向けのロット数はいくらか
初心者は最初から最大ロット数で取引をするのではなく、損をしないためにもまずは練習をするべきです。
1ロットあたり1,000通貨がリスクが少ないのでおすすめ
XMマイクロ口座のような1ロット=1,000通貨から取引を始めるのがおすすめです。
XMの場合は最小取引単位が10通貨なので証拠金が500円~1,000円あれば十分取引が可能です。もし損失が出たとしても大きなダメージにはならないので練習にはちょうどいいです。
例えば、XMマイクロ口座のような0.01ロット=10通貨でレバレッジ1000倍であれば、為替相場が1pips動いたとしても、動くお金は0.1円、10pipsでも1円、100pipsでも10円となります。
初心者には少額取引がおすすめですが、1回の取引で得ることができる利益が1ロット200円~1,000円とすごく少ないので最初の何回かにしておくことをおすすめします。
資金に合わせたロット数の目安
ロット数の適正数値は断言することはできませんが、だいたいの目安はあります。
自分の資産が100万円あるとして資金の10%を1回の取引に使うとすると、もし損失が出て場合10万円も失ってしまう計算になります。
さきほどの例で考えてみると
100万円の資産の2%のロット数で取引して損失が出た→2万円
大きな損失ではありません。まだ98万円残っているので取引で取り返すことができる損失額です。資金の10%のロット数を目安にして1回に10万円も失っていたら、すぐに資金が底をついてしまいますのでご注意ください。
FXの枚とは国内FXの取引単位の意味
海外FXではロットを用いて取引単位を表しますが、国内FXでは枚を使います。
1枚=10,000通貨は1ロット=10,000通貨とまったく同じ意味です。
海外FXと同じように取引口座によっては枚の通貨単位が異なることもありますが、基本は1枚10,000通貨のFX業者がほとんどです。
海外FX 1ロット= 100,000通貨
国内FX 1枚 = 10,000通貨
国内FXの1枚は海外FXの0.1ロット(10,000通貨)
国内FXの10枚は海外FXの1ロット(100,000通貨)
業者によっては初心者が取引しやすいように、最小で米ドルの1枚=100通貨で取引可能にしているところもあるようです。
人気No.1のXMで今までのロットについての知識を復習
海外FXでは欠かせないロットに関する知識をご紹介しましたが、まだイマイチよく分からないという人のために人気No.1業者であるXMの口座を使って例を挙げて解説します。
まずXMの取引量はご覧のとおりです▼
口座タイプ | 1ロットあたりの取引単位 | 最小取引数量 |
マイクロ口座 | 1,000通貨 | 10通貨 |
スタンダード口座 | 100,000通貨 | 1,000通貨 |
KIWAMI極口座 | 100,000通貨 | 1,000通貨 |
Zero口座 | 100,000通貨 | 1,000通貨 |
口座残高が1万円のときのおすすめロット数
まずはスタンダード口座で口座残高が1万円(約77ドル)のときにいくらポジションがもてるのか計算してみましょう▼
オープン価格 × 通貨量 ÷ レバレッジ = 証拠金
130円 × 100,000通貨 ÷ 1000倍 = 13,000円
そして1万円で持つことのできる最大ロット数を計算します▼
口座残高 ÷ 証拠金 = 最大ロット数
10,000円 ÷ 13,000円 = 0.77ロット
つまりスタンダード口座では口座残高1万円があるとき、最大で約0.77ロット保有することができます。一方、マイクロ口座でだと最大で約77ロット保有することができます。
しかし、強制ロスカットされないように余裕を持った取引をするのであればスタンダード口座で0.02ロット、マイクロ口座で1.5ロットまでにおさえておくことをおすすめします。
証拠金計算ツールで理想的なロット数が計算できる
いくらの口座残高に対して、どのくらいのロット数で取引するべきか分からない場合、いちいち上記の計算式で求めるのは大変ですし、取引のチャンスを逃しかねません。
そこでおすすめしたいのがXMのFX計算ツールです。
必要事項を入力すれば、現在のレートに合わせた必要証拠金などが自動で算出されますので、ぜひご活用ください。
海外FXのロット・単位・通貨に関するよくある質問
最後に海外FXのロットなど取引単位に関するよくある質問にお答えしていきます。
海外FXの1ロットはどのくらいの大きさ(金額)ですか。
1ロットあたりの単位は海外FX業者によって異なりますが、スタンダード口座の場合1ロット=10万通貨です。10万通貨ということは、1ロットあたり10万ドルになります。
コントラクトサイズとはなんですか。
コントラクトサイズとは、1ロットあたりの取引通貨量のことを指します。例えば、1ロットあたりのコントラクトサイズは10万通貨などといった言い回しができます。
オープンポジションとはなんですか。
オープンポジションとは、未決算のポジション(注文)のことを指します。決済することをクローズというように、決済していない保有ポジションのことをオープンポジションといいます。
FXの枚とはなんですか。
枚とは主に国内FX業者で使われる言葉でロットと同義語です。つまり1ロット=1枚です。
少額取引におすすめの口座を教えてください。
超少額取引であれば、XMTradingのマイクロ口座がおすすめです。1ロットあたりの通貨量は1,000通貨で0.01ロットから取引可能なので10通貨(約10ドル)から取引することができます。
そこからさらにレバレッジ1000倍をかけることができるので、約1円からポジションを持つことができます。
大口取引におすすめの口座はどれですか。
大口取引におすすめなのは、FXGTのスタンダード+口座です。種類豊富な銘柄を取り扱っているのに加え、最大取引量がほぼ無制限となっています。
海外FXのロットについて|まとめ
海外FXの取引単位であるロットについて詳しくご紹介しました。
- 海外FXでは基本的に1ロット=10万通貨である
- 最大ロット数、最小ロット数はFX業者によって異なる
- ロット数が大きければ大きいほど損益も大きくなる
- 国内FXではロットではなく枚という
実際は自動売買ツールを使い取引ができるため、細かい知識は必要ないかもしれませんがロットについては覚えておくべきだと個人的には思います。
今回はロットの意味についてでしたが別記事でpipsについても詳しく解説しています。FX初心者の方は特に重要な内容になっていますので、ぜひご参照ください。