FXを始める為には、資金を用意しなければいけないと思われがちですが、入金不要かつ無料でFXを体験・練習することができます。
それは、FX業者が提供してくれている仮想マネーを使用した「デモ口座」を利用することです。
初心者は最初にデモ口座で練習してから、実際に自己資金を利用する「リアル口座」で取引を始めるとリスクを抑えることができます。
今回は、海外FXのデモ口座についてまとめた記事です。
- デモ口座とは?どういうものか知りたい
- デモ口座がある海外FX業者を知りたい
- デモ口座のメリット・デメリットを知りたい
- デモ口座の使用期限について知りたい
このような方におすすめです。
特にFX初心者はこの記事を読むことで、FXを始めていきなり大損失を出すリスクを抑えることができます。ぜひ参考にしてください。
デモ口座のある海外FX業者一覧
まずは海外FX業者で「デモ口座」がある業者を紹介していきます。
将来的にはデモ口座だけでなく、リアル口座も開設する可能性が高いと思うので、各業者の特徴についてもセットでまとめました。
海外FX業者 | デモ口座 | 特徴 |
XM | ◯ | 日本人の人気No.1 |
easyMarkets | ◯ | 固定スプレッド |
LAND-FX | ◯ | 低スプレッド 約定力が高い |
iFOREX | ◯ | ロスカット水準0% |
FBS | ◯ | ハイレバ 株式・仮想通貨も取引可能 |
BigBoss | ◯ | 取引ボーナス→実質的な取引コストが低い |
Tradeview | ◯ | 取引コストが優秀 |
AXIORY | ◯ | 取引コストが優秀 |
TITANFX | ◯ | 取引コストが優秀 |
HotForex | ◯ | ハイレバ ロスカット水準10% |
is6FX | ◯ | 固定スプレッド 豊富なボーナス |
Fxpro | ◯ | 取引サポートツールが充実 |
IFCMarkets | ◯ | 口座資金に利息年利7% |
TradersTrust | ◯ | ハイレバ&低スプレッド |
FXDD | ◯ | 株価指数&仮想通貨も取引可能 |
IronFX | ◯ | ハイレバ |
基本的には、上側からおすすめ順になっています。
ほとんどの海外FX業者は、デモ取引が可能になっています。そのため後からリアル口座も開設する可能性がある業者を選ぶと良いです。
上記で紹介している海外FX業者の特徴や評判などは、当サイトで各業者ごとに詳しくまとめています。気になる方は、ぜひ見てみてください。
デモ口座の使用用途
続いては、デモ口座の使用用途について解説していきます。
デモ口座を利用するメリット、活用方法は沢山あります。
特にFX初心者の方は、ぜひ参考にしつつデモ口座を利用してもらえればと思います。
- 無料でFX取引を体験・練習できる
- どのトレードスタイルが最適かを判断する
- 自動売買システムを検証する
- トレードルールによる違いを検証する
主に「練習」と「検証」がデモ口座の使用用途として挙げられます。
それでは詳細を解説していきます。
無料でFX取引を体験・練習できる
最初に『FX取引の練習』にデモ口座を利用するというもので、デモ口座の使い方としては最もメジャーです。
これは特にFX初心者・投資初心者におすすめです。
何事もそうですが、初めて取り組むものは、まず何から始めていいのかが分からないものです。
デモ口座では、以下のような練習が可能です。
- 取引方法の確認
- どのように利益・損失が出るのか
- 経済指標時の値動きを確認できる
初心者の方が、いきなりFXを始めても、ほぼ全員がすぐに資金を失くしてしまいます。
そうなってしまわない為にも、デモ口座で練習と確認をしておくと安心です。
特に最初のうちは『そもそも「買い」や「売り」ってどういうこと?』という風になる方も多いです。
最低限、取引の方法とどうすれば利益になって、どんな場合に損失が出るのかを把握してから実際のお金で取引を始めたいところです。
デモ口座は無料で利用できて、自己資金を失うことがないので可能であればデモ口座から始めていきましょう。
どのトレードスタイルが最適かを判断する
FXや株などには、「トレードスタイル」と言われるものがあり、注文から決済までの取引時間によってスタイルが変わります。
- スキャルピング(数秒〜数分で決済)
- デイトレード(数時間〜最大1日)
- スイングトレード(1日以上の長期トレード)
このように、3つのトレードスタイルがあります。このトレードスタイルは人によって、合う・合わないがあるので自分に最適なトレードスタイルを確かめていく必要があります。
例えば、日中に仕事している会社員であれば帰宅してからの時間でスキャルピング。または余裕を持って取引できるスイングトレードをする。
子育て中の主婦など、在宅が多い人はチャートを見ながらデイトレードをするという様に人それぞれです。
自分に最適なトレードスタイルを見つけることで、トレードの勝率が高くなったり良い結果につながる可能性があるので、ぜひ最適なトレードスタイルを見つけてください。
自動売買システムを検証する
初めて自動売買システムを導入する方、自作した自動売買システムをいきなり「リアル口座」で使用するのはとても危険です。
まずはデモ口座などで本当に利益が出せる自動売買システムなのかを検証しましょう。
FXで最も利用されている取引プラットフォームのMT4やMT5では、「ストラテジーテスター」という検証ツールが導入されています。わざわざデモ口座を開設しなくても検証はできますが、不安な方はおすすめです。
トレードルールによる違いを検証する
デモ口座であれば、自己資金の損失リスクなしで「トレードルール」による取引結果の違いを検証できます。
トレードルールとは以下のようなルールです。
- 30pips逆行されたら損切りする
- レンジ相場では取引しない
- 経済指標の発表時は取引しない
- ポジションを次の週に持ち越さない
このように自分でルールを決めて、ルール通りに取引をしていくというものです。
FXで長期的に利益を出し続けている成功者は、自分なりのトレードルールを確立している方が多いです。
トレードルールは、基本的に複数のルールを作ることが一般的です。
そのため、どのルールがどれくらい取引結果に影響を与えているのかというのが分かりにくいです。
デモ口座であれば、以下のようにトレードルールごとに結果を検証できるので、より最適なトレードルールの作成に役立ちます。
トレードルール | 結果(例) |
30pipsで損切り レンジ相場では取引しない 1日の最大許容損失:〇万円 | ◎ |
20pipsで損切り トレンド相場では取引しない 保有ポジションは3つまで | ◯ |
損切りは臨機応変にする ナンピンは2回まで トレンドが継続する限り利確しない | △ |
上記はあくまでも例なので、トレードルールは必ず自分で考えて設定してみてください。
例えば損切りまでの値幅が大きいほど、損切りした際の損失額が大きくなりますが、損切りをせずに助かるパターンも増えるかもしれません。
損切りまでの値幅が小さいと、すぐに損切りになってしまって、損切りが多くなってしまうことも考えられます。
このようにトレードルールによって結果が大きく変わってくる可能性があるので、なるべくデモ口座を利用して確認しておきましょう。
デモ口座は土日も使える?
デモ口座は、基本「土日は使えない」と考えておきましょう。
というのも、たとえデモ口座であってもチャートは、実際の相場の値動きをそのまま利用している業者が大半です。相場は平日しか動かないので、土日など週末は取引をすることができません。
そのため、土日は使えないという風に考えておくと良いです。
海外FXで日本人から最も人気があるXMも、土日は使えません。
ただし、例外があり以下の場合は土日でも使えます。
- 仮想通貨が取引できる業者
- 土日のみ仮想チャートになる業者
このような業者であれば、土日でもデモ口座が使えます。
1つ目ですが、仮想通貨は24時間365日、常に相場が動いています。そのため仮想通貨が取引できるFX業者であれば、土日でも仮想通貨を取引できます。
仮想通貨は土日であっても常に相場が動くので取引することができます。
2つ目の「土日のみ仮想チャートになる業者」というのは、平日はリアル口座と全く同じチャートで、土日は仮想チャートに変わって取引できる業者です。
海外FXは見かけませんが、国内FXの一部の業者では、土日も取引できる業者があります。
デモ口座の仕様は、業者によって違う場合があるので、気になっている業者があれば確認してみてください。
デモ口座の注意点
デモ口座は、メリットが沢山ある反面、メリットが逆にデメリットに変わってしまう場合もあります。
デモ口座を利用する際の注意点を解説していきます。
- 取引数量を増やしすぎない
- 取引による相場への影響が一切ない
- 必ず損切りをする
- メンタルがリアル口座と全く違う
- デモ口座の期限がある業者もある
上記に注意しつつ、デモ口座を有効活用していきましょう。
デモ口座はギャンブル的なトレードをして楽しむものではなく、シミュレーションとして利用する口座です。なるべく現実味があって再現性の高い取引をしていくことをおすすめします。
それでは見ていきましょう。
取引数量を増やしすぎない
FX初心者がデモ口座を利用すると、取引数量をとても高くして再現性の低い取引をしてしまいがちです。
デモ口座を開設すると、100万円の仮想マネーがあったりすると、人はギャンブル的なトレードをしてしまいやすいからです。もしこれで利益を出せていても、自己資金を利用したリアル口座で同じ取引ができなければ意味がありません。
そのため、デモ口座では必ず再現性の高い取引をしていくべきです。つまり、『リアル口座であっても全く同じ取引』ができるようなレベルにしてください。
取引による相場への影響が一切ない
実際のリアル口座で取引をすると、巨額の取引の場合は相場への影響を与えることがあります。相場への影響は、FXよりも株の方が分かりやすいかもしれません。
取引量が少なく流動性が低い銘柄で、巨額の取引が行われると、ローソク足が飛んでしまい「窓」が発生して、突然大きな値動きになります。
このような巨額の取引による相場への影響が、デモ口座では一切ありません。
「巨額の取引」は初心者にとって現実味がないかもしれませんが、リアル口座の取引では相場に影響が与えるという点を理解しておきましょう。
必ず損切りをする
デモ口座は、自己資金を失うことがないので、損失が全く気にならないという人が多いです。
そのため損切りを一切せずに、ポジションを放置してしまう場合があると思いますが、これは注意です。
先ほども説明したようにデモ口座での取引は、実際の自己資金を利用するリアル口座で全く同じことができる『再現性の高い取引』をしていくべきです。
たとえデモ口座であっても、必ず損切りをして「損切り癖」をつけておきましょう。損切りができれば、リアル口座でも大損失を抑えることができるようになります。
メンタルがリアル口座と全く違う
注意点として挙げてきた「取引数量を増やしすぎない」と「損切り」でも同じことが言えますが、リアル口座とデモ口座における精神・メンタル面は全く違うということを知っておきましょう。
例えばですが、ゲーム内のお金が減るのと、現実の自分の財布からお金が減るのでは、精神的に全く違うはずです。
ゲーム内でお金が減っても正直、全く気にならないと思いますが、現実のお金が減るのは嫌だと思います。
これがデモ口座とリアル口座で同じことが言えます。
そのため、必ず精神・メンタル的に全く違うことを理解しておくことが大事です。
この精神・メンタルの差を埋めるためにも、「再現性の高い取引」が重要になってきます。デモ口座を利用する方は、ぜひ再現性の高い取引を目指してやってみてください。
再現性の高い取引は、ドキドキすることがなく「つまらない」と感じるかもしれませんが、まさにFXでは『つまらない取引』が成功していく上で大事なポイントです。
デモ口座に期限がある業者もある
デモ口座に使用期限(有効期限)がある業者もあるので注意してください。
使用期限のある業者では、期限になると自動的にデモ口座が消滅します。
使用期限については、業者によって無期限もあれば、開設から30日というように全く違うのでデモ口座を利用する際は確認しておきましょう。
今回は、海外FXのデモ口座の「使用期限」を調べてまとめました。ぜひ参考にしてください。
業者名(海外FXのみ) | 使用期限(デモ口座) |
XM | なし ※ただし、最終ログインから90日経過で削除 |
easyMarkets | 開設してから30日間 |
LAND-FX | なし※ただし、取引が30日間ないと削除 |
iFOREX | 不明 |
FBS | 開設してから45日間 |
BigBoss | なし |
Tradeview | 開設してから30日間 |
AXIORY | 開設してから90日間 |
TITANFX | 開設してから30日間※30日以内にリアル口座開設で無期限 |
HFMARKETS | 開設してから30日間 |
is6FX | 開設してから30日間 |
FxPro | なし※ただし、最終ログインから30日経過で削除 |
IFCMarkets | なし |
TradersTrust | 開設してから30日間 |
FXDD | 開設してから90日間 |
IronFX | 開設してから30日間 |
上記のようになっていて、多くの業者が開設してから30日間、または90日間程度と使用期限があります。
もし、使用期限でデモ口座が削除されてしまった場合でも、何度でもデモ口座を開設しなおすことができます。
そのため使用期限はありますが、再度デモ口座を開設できるので、そこまで心配する必要はありません。
海外FXのデモ口座まとめ
今回は、海外FX業者の「デモ口座(デモ取引)」に関して解説しました。
この記事でまとめた内容を再掲します。
- デモ取引ができる海外FX業者
- デモ口座の使用用途について
- デモ口座は土日でも使えるか
- デモ口座の注意点
これらについてまとめているので、参考になれば幸いです。
デモ口座は、完全無料でFX取引を体験・練習できます。
自己資金を失うリスクがないので、以下のような用途として利用できます。
- 無料でFX取引を体験・練習できる
- どのトレードスタイルが最適かを判断する
- 自動売買システムを検証する
- トレードルールによる違いを検証する
特にFX初心者の方は、最初にデモ口座を利用してFXを体験し、ある程度FXへの理解を深めてからリアル口座で実際に取引することをおすすめします。
ただ、デモ口座にもデメリットや注意点があります。仮想マネーだからといって再現性の低いトレードをしてしまうと、いざリアル口座で取引しても良い結果が出ません。
そのため以下に注意しておきましょう。
- 取引数量を増やしすぎない
- 取引による相場への影響が一切ない
- 必ず損切りをする
- メンタルがリアル口座と全く違う
- デモ口座でも期限がある業者がある
デモ口座の開設は、基本的に本人確認など面倒な手続きがないため、すぐに作成することができます。もし気になっている方は、ぜひ今からデモ口座を開設・利用してみてください。
またデモ口座は、リアル口座を後から開設する可能性の高い業者で開設しましょう。そうすれば、「リアル口座」を開設した場合でも、1つの業者で管理できます。