FXのトレードスタイルには「スキャルピング」「デイトレード」「スイングトレード」「ポジショントレード」の4種類がありますが、 このページでは短期トレードのスキャルピングでおすすめの通貨ペアについて紹介していきます。
スキャルピングは数秒から数分で取引を終了して小さな利益をコツコツと積み重ねていき、次の日には持ち越さないトレード方法です。
普段働いている方でも帰宅後の数時間で利益を得ることが出来るので人気のトレードスタイルですが、取引時間が短いだけに通貨ペア選びがとっても重要です。
では実際どの通貨を選べばよいのでしょうか?今回はそんな疑問にお答えしていきます。
スキャルピングで稼げる海外FXの条件
スキャルピングで稼げる業者の条件は、下記のとおりです。
- スキャルピングを認めている
- スプレッドが狭い&安定している
- 約定力が高い(注文が通りやすい)
- 最大レバレッジが高いこと
- MT5やcTraderに対応している
- 取引方式がNDD方式
この条件に当てはまっている業者を選ぶことで、利益を最大化することができます。
それでは詳しく解説していきます。
FX業者がスキャルピングを認めている
大前提として、FX業者がスキャルピングを認めていることが大事です。
海外FXでは基本的に、スキャルピングOKの業者が多いのでそこまで気にする必要はありません。
しかし中にはスキャルピング禁止の業者もあるので注意してください。
もし、スキャルピング禁止の業者でやってしまった場合、規約違反となって口座凍結や利益が出ても出金停止といった措置が取られてしまいます。
ルール・規約を守って取引するためにも、必ずスキャルピングOKかを確認するようにしましょう。
スキャルピングを禁止している海外FX業者はこの記事の後半でご紹介します。
スプレッドが狭い&安定している
スキャルピングでは特にスプレッドが狭いことが重要です。
スプレッドは取引コストなので、取引回数が多くなるほど手数料という形でコストが掛かります。
そのコストを抑えるためにもスプレッドが狭くて安定している業者を選びましょう。
また、スプレッドが狭いECN口座なども検討しましょう。
ECN口座はスプレッドとは別に『取引手数料』が必要な業者が多いです。
しかしスタンダード口座よりもECN口座の方が低コストなので、スキャルピングをメインに取引する方はECN口座の方がおすすめできます。
約定力が高い(注文が通りやすい)
短期勝負になるので、「いま、この瞬間に決済したい」という状況が多くなります。
そこで大事なのが、約定力の高さです。
約定力が弱いと、決済注文が滑ったり、遅れることで利益や損失が増減します。
できるだけ約定力の高い業者を選びましょう。
ただし、約定力が高くても他のスペックが低いという場合もあるので、総合的な判断をしてください。
最大レバレッジが高いこと
最大レバレッジが高いことで、取引に必要な証拠金(必要証拠金)が少なくなります。
スキャルピングはpips数を稼ぐことが難しいので、どうしても取引数量(ロット)を上げます。このとき、ロットを上げても最大レバレッジが高いことで、余剰証拠金をより確保できます。
それによって、証拠金維持率が高くなり安全なトレードをしやすくなります。
もっと簡単にまとめると、こうなります。
- 最大レバレッジが高い=必要証拠金が下がる
- 必要証拠金が下がる=余剰証拠金が増える
- 余剰証拠金が増える=証拠金維持率が高くなる
「レバレッジが高いと危ない」と言われることがありますが、むしろその逆でメリットしかありません。
大事なのは、取引数量(ロット)を無理に増やさない資金管理です。
MT5やcTraderに対応している
取引プラットフォームもスキャルピングをする上で重要なポイントです。
MT5やcTraderは、板情報が見られたり同時注文を行うことが出来るのに対して、MT4はできないため裁量トレードにはやや不向きな面があります。
cTraderはまだそこまで普及されていないですが、MT5に対応している海外FX業者は増えているため、口座開設する際は意識しておきましょう。
ちなみにMT4には分析ツールが非常に充実しているので、MT4とMT5を同時に活用するのもおすすめです。
取引方式がNDD方式
取引方式(取引形態)には主にNDD方式とDD方式があります。
これはNDD方式の方が安全です。
業者を選ぶ基準に『取引方式がNDD方式』であることを入れてください。
NDD方式は、トレーダーの注文が直接通るようになるので、より信頼の高い価格レートで取引することができます。
また、NDD方式はトレーダーが利益を出すと業者も利益になるという関係性です。
業者からしても、トレーダーに利益を上げてほしいという立場なので、パートナーです。
NDD方式と記載していても、実際はDD方式を採用しているのでは?という疑問のある業者も一部あると言われています。
NDD方式でなるべく安全性・信頼性の高い業者を選んでおきましょう。
ちなみに先程cTraderとMT5がおすすめとお伝えしましたが、この2つはNDD方式、さらに言うとNDDのなかでも約定力の高いECN方式に特化して作られたツールなので、可能であればNDD方式のECN方式の口座を選択しましょう。
スキャルピングで稼げる海外FX業者ランキングTOP9
iFOREX以外の海外FX業者は、基本的にスキャルピングOKです。
前半で『スキャルピングで稼げる業者の条件』を解説したとおり、スキャルピングには以下の点が大事です。
- スキャルピングを認めている
- スプレッドが狭い&安定している
- 約定力が高い(注文が通りやすい)
- 最大レバレッジが高いこと
- MT5やcTraderに対応している
- 取引方式がNDD方式
今回は上記の内容を考慮しつつ、スキャルピングにおすすめの業者ランキングをまとめました。
9位 IS6FX:スタンダード口座
口座タイプ | スタンダード口座 |
---|---|
取引形態 | DD方式? |
取引ツール | MT4 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 無料 |
最大レバレッジ | 1,000倍 |
ロスカット水準 | 50% |
最低入金額 | 5,000円 |
ボーナス | あり |
IS6FXは、狭小スプレッドのプロ口座がありますが、新規口座開設を停止しています。
現状でスキャルピングをするなら、スタンダード口座が最適です。
最大レバレッジは1,000倍と高く、ロスカット水準は50%で平均的な低さです。
基本的には問題のない口座スペックですが、少しスプレッドの広さが目立ちます。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.6pips |
EUR/USD | 1.5pips |
GBP/JPY | 3.1pips |
ポンド円は3pipsを超えているので、かなり広いです。
IS6FXは入金ボーナスが豊富なので、ボーナスを利用しつつ資金を増やしていくのが良いです。ただ、スキャルピングがメインであればより取引コストの安い業者を利用した方がお得でしょう。
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8位 LAND-FX:ECN口座
口座タイプ | ECN口座 |
---|---|
取引形態 | NDD方式(ECN) |
取引ツール | MT4 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 往復7ドル/ロット |
最大レバレッジ | 200倍 |
ロスカット水準 | 30% |
最低入金額 | 20万円 |
ボーナス | なし |
LANDFXのECN口座は、平均的なスペックです。
ただし、最低入金額が20万円と高額なのでハードルの高い業者になっています。
取引コストは、スプレッド自体はかなり狭い方ですが、手数料が往復7ドルなので結果的に高くなっています。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.0pips |
EUR/USD | 1.0pips |
GBP/JPY | 1.7pips |
現状ではスキャルピングの観点から判断すると、これといった魅力がありません。
ただし、スプレッドはさすがECN口座といったところでしょう。資金面に余裕のある方は試してみても良いかもしれません。
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7位 TradersTrust:プロ口座
口座タイプ | プロ口座 |
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取引形態 | NDD方式(STP) |
取引ツール | MT4 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット |
最大レバレッジ | 3000倍 |
ロスカット水準 | 20% |
最低入金額 | 2万円 |
ボーナス | あり |
TradersTrustは3つの口座タイプがありますが、スキャルピングでのおすすめはプロ口座です。
さらに良い取引環境のVIP口座がありますが、最低入金額が200万円という金額です。
現実性が低いので、今回は総合的にバランスの良いプロ口座にしています。
レバレッジは3000倍、ロスカット水準が20%と非常に高い水準のため、スキャルピング以外の手法にもおすすめしたい口座です。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.6pips |
EUR/USD | 1.5pips |
GBP/JPY | 2.5pips |
またTradersTrustはボーナスキャンペーンにも力を入れており口座開設ボーナスと入金ボーナスを利用して取引する事もできるので始めやすいでしょう。
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6位 BigBoss:プロスプレッド口座
口座タイプ | プロスプレッド口座 |
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取引形態 | NDD方式(ECN) |
取引ツール | MT4 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 往復9ドル/ロット |
最大レバレッジ | 999倍 |
ロスカット水準 | 20% |
最低入金額 | 1円 |
ボーナス | あり |
BigBossのプロスプレッド口座は、ECN口座では珍しい取引ボーナス対象です。
このボーナスは取引量に応じたボーナスが配布されるもので、このボーナスがあることで、実質的に取引コストを下げる効果があります。
取引コストは、スプレッドがとても優秀ですが取引手数料が足を引っ張ってしまっている感じがします。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.3pips |
EUR/USD | 1.7pips |
GBP/JPY | 1.9pips |
ただし、取引ボーナスによって還元される仕組みがあるので、この表よりは実際の取引コストは少し下がるはずです。
順位として7位になっていますが、口座スペック自体はかなり良いです。気になる方は、ぜひ口座開設して利用してみてください。
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5位 easyMarkets:VIP口座
口座タイプ | VIP口座 |
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取引形態 | DD方式? |
取引ツール | MT4・自社オリジナル |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 無料 |
最大レバレッジ | MT4 400倍/自社 200倍 |
ロスカット水準 | 30% |
最低入金額 | 100万円 |
ボーナス | なし |
easyMarketsはDD方式を採用しているFX業者ですが、運営歴20年以上の歴史がある老舗業者です。
スプレッドは原則固定となっていて、VIP口座のスプレッド幅はかなり狭いです。
スプレッド幅は、ウェブ/アプリとMT4で違うので、より狭いMT4でのスプレッドを記載しています。
主要通貨ペア | 原則固定スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.0pips |
EUR/USD | 0.9pips |
GBP/JPY | 2.5pips |
取引手数料が無料なので、この固定スプレッドだけが取引コストで、かなり安いです。
また、easyMarketsは独自ツールで価格を停止させて注文などを約定させる『フリーズレート』という機能があります。
この機能を、上手く用いることができれば注文の際のストレスは一切なくなります。
VIP口座の大きな欠点としては、最低入金額が100万円相当という高額な点です。
別の口座タイプを試してみるのも良いかもしれません。
固定スプレッドに挑戦してみたいという方にもおすすめの業者です。
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4位 HFMARKETS:ZERO口座
口座タイプ | ZERO口座(ゼロスプレッド口座) |
---|---|
取引形態 | NDD方式(ECN) |
取引ツール | MT4・MT5 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | おおよそ往復8ドル/ロット |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 20% |
最低入金額 | 2万円 |
ボーナス | なし |
HFMARKETSは、口座スペックが普通〜高いという位置付けで、総合的にバランスの良い業者です。
ZERO口座(ゼロスプレッド)でも、最低入金額が2万円と初心者にもやさしいです。
取引コストもかなり優れています。米ドル円とユーロ米ドルのコストの安さが目立ちます。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.0pips |
EUR/USD | 0.8pips |
GBP/JPY | 3.4pips |
HFMARKETSは制限が一切ないので、取引量(ロット)の大きいトレードや自動売買も可能です。銀行振込の出金が未対応という点は少し不便ですが、その他はバランスが良く初心者の方におすすめです。
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3位 Tradeview:cTrader口座
口座タイプ | ILC口座 |
---|---|
取引形態 | NDD方式(ECN) |
取引ツール | cTarader |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 50ドル/1万ドル |
最大レバレッジ | 400倍 |
ロスカット水準 | 100% |
最低入金額 | 10万円 |
ボーナス | なし |
TradeviewのcTrader口座は、レバレッジは200倍と海外FXでは少し低めですが、資金が少なければレバレッジ申請画面で最大400倍に引き上げてもらうことができます。
またcTrader口座の他に最大レバレッジが200倍までにはなりますが、MT4とMT5が利用できるICL口座もあります。cTrader口座とスペックはかなり似ているので、MetaTraderに慣れている方はICL口座の検討もおすすめです。
またスプレッドですが、ドル円のスプレッドはわずか0.1pips、ポンド円でも0.5pipsという狭さです。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 0.1pips + 取引数量×0.002% |
EUR/USD | 0.2pips + 取引数量×0.002% |
GBP/JPY | 0.5pips + 取引数量×0.002% |
実際に確認してみましたが、常に変化するので平均スプレッドになりますが、やはり全体的にスプレッドが狭くて優秀でした。
Tradeviwは、基本的に問題ないのですが2つだけ欠点があります。
- ロスカット水準100%と高い
- 最低入金額10万円でハードルが高い
この2点が気にならない方は、ぜひ取引コストNo. 1のTradeviewのcTrader口座を利用してください。
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2位 XM:Zero口座
口座タイプ | Zero口座(ゼロ口座) |
---|---|
取引形態 | NDD方式(ECN) |
取引ツール | MT4・MT5 |
スキャルピング | 可能 |
取引手数料 | 往復10ドル/ロット |
最大レバレッジ | 500倍 |
ロスカット水準 | 20% |
最低入金額 | 1万円 |
ボーナス | あり |
XMはECN口座にしては始めやすい1万円から、さらに新規口座開設ボーナスが対象になります。
裁量はもちろん、自動売買・EAでの取引も可能です。スプレッドが安定して狭いので、有利なスキャルピングができます。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 1.1pips |
EUR/USD | 1.1pips |
GBP/JPY | 1.3pips |
ポンド円の平均スプレッドが1pips以下という狭さです(手数料を含まなかった場合)。手数料は少し高いですが、スプレッドの狭さで欠点を打ち消しています!
ECN口座は最低入金額が高い傾向にありますが、XMのZero口座は10,000円から入金可能です。
また、最大レバレッジ500倍でロスカット水準20%と高スペックです。
XMの知名度・人気も高く信頼性が高いので安心して利用できます。
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1位 AXIORY:ナノスプレッド口座・テラ口座
口座タイプ | ナノスプレッド口座 | テラ口座 |
---|---|---|
取引形態 | NDD方式(ECN) | NDD方式(ECN) |
取引ツール | MT4・cTrader | MT5 |
スキャルピング | 可能 | 可能 |
取引手数料 | 往復6ドル/ロット | 往復6ドル/ロット |
最大レバレッジ | 400倍 | 400倍 |
ロスカット水準 | 20% | 20% |
初回最低入金額 | 2万円 | 2万円 |
ボーナス | NDD方式(ECN) | あり |
AXIORYは取引コストが安い上に、最大取引量(ロット)が1口座で1,000ロットも取引できる点が魅力です。
上級者のような大口のトレーダーの使用にもおすすめです。
最大レバレッジは400倍と少し低いですが、ロスカット水準20%や手数料の安さなど、スキャルピングに最適です。
主要通貨ペア | 平均スプレッド (取引手数料を含む) |
---|---|
USD/JPY | 0.9pips |
EUR/USD | 0.8pips |
GBP/JPY | 1.6pips |
このように、主要通貨ペアのスプレッドが狭いだけでなく、取引手数料も片道3ドルと圧倒的な安さです。
ゼロカットシステム採用で、取引数量を気にすることなく大きな勝負したい方はぜひAXIORYを利用してください。
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スキャルピングで稼ぐコツ
スキャルピングは、短期勝負になるのでデイトレードやスイングトレードとは違った戦い方になります。
そのため、スキャルピングが合うタイプの方、合わないタイプに大きく別れやすい取引スタイルでもあります。
今回はスキャルピングをやる上で重要なポイントをまとめています。
スキャルピングで稼ぐコツは、以下のとおり。
- スキャルピング向きの銘柄に絞る
- ブレイクを狙った短期の順張り
- 短期足で移動平均線との乖離が大きいとき
- 違うと思ったら即損切りする
- 全体的な方向感を把握しておく
上記の内容を意識しつつ、取引することで利益を出しやすくなります。
それでは詳しく解説していきます。
スキャルピング向きの銘柄に絞る
まず基本として、メジャーな通貨ペアに絞ることが重要です。通貨ペアを絞ることはデイトレード・スイングトレードでも同様ですが、特にスキャルピングをする際は気をつけておくべき点です。
理由は、マイナーな通貨ペアは流動性が低いからです。流動性が低いということは簡単に言うと、値動きが不安定になりやすく、突然大きな窓開けをする可能性があるからです。
窓開けが起こった場合、たとえストップロスなどを設定していても、上手く損切りが実行されずに大損失になってしまうというリスクがあります。
その他にも、マイナーな通貨ペアはスプレッドが広い傾向にあります。これらのリスクを極力抑えるためにも、取引する通貨ペアは必ずメジャーなものを選びましょう。メキシコペソ、トルコリラ、シンガポールドルなどの通貨に注意が必要です。
ブレイクを狙った短期の順張り
スキャルピングをやるなら、ブレイクを狙った短期足の順張りもおすすめです。
- 上位足で意識されている水平線がある
- トレンドラインがブレイクしそう
- 三角保ち合いがブレイクしそう
このようなチャートを形成しているときは、必ずブレイクを狙った動きが起きます。
その動きが結果的に失敗してヒゲになって、ダマシになる場合もありますが。
難しいと感じたら、初心者でも分かりやすい水平線でもOKです。
水平線の上下には、指値注文や損切り注文がたくさん集まりやすいです。
ブレイクすれば、損切りをするトレーダーが必ずいるので、大きな値動きになることが多いです。
損切りは反対注文になるので、ブレイクした方向により大きく動く材料になります。
その特性を利用します。
下の画像は、実際の5分足チャートです。黄色の線は1時間足で、何度も意識されている価格でした。
見てわかるように、ブレイクした後に下降が続いています。
このチャートでは30〜40pipsの値幅でしたが、もっと一方的な値動きをすることがあります。
このブレイクに乗れたら、大きな利益になります。
ただし、ブレイクできずに戻される場合も当然あります。
含み損になりそうな場合は、すぐに決済しましょう。
移動平均線が乖離して(離れて)いるとき
スキャルピングで使われる時間足は1分足か5分足が多いと思います。
5分足で移動平均線との距離が離れた(乖離が大きい)ときは、価格が移動平均線まで戻されやすい特徴を利用します。
これは利益が2〜3pips程度しか取れないこともあるので、スプレッド分を考えて、利益が取れそうにない場合はトレードしない方が安全です。
また、テクニカル分析で人気のあるボリンジャーバンド(BB)を利用することで、よりエントリーポイントが分かりやすくなります。
見えにくいですが、ボリンジャーバンド(BB)で反発していることが分かると思います。
違うと思ったら即損切りする
スキャルピングは、小さな利益をコツコツと積み重ねる取引スタイルです。
そのため、損失を抱えている場合はすぐに損切りが大事になってきます。
なぜなら5回トレードして積み重ねた利益を、たった1回の損失で失ってしまう可能性が十分あるからです。
損切りが苦手な方も多いのが現実ですが、思い切って損切りした方が結果的に良かったということは少なくありません。
すぐに損切りをして、次のトレードでまた利益を積み重ねていくというスタイルに慣れる必要があります。
全体的な方向感を把握しておく
いくら短期勝負と言っても、1時間足や4時間足などの上位チャートも確認するようにしましょう。
特に、1時間足や4時間足のローソク足が確定するときは、注意が必要です。
デイトレーダーやスイングトレーダーは1時間足・4時間足を見ているので、どこでローソク足が確定するか注目します。
例えば、大きなヒゲとなって確定するのか、大陽線や大陰線として確定するのかによって、その後の値動きに大きな影響を与えます。
トレードの基本は、上位足の流れに乗る順張りトレードをすることです。
上位足で大きな流れが上昇しているときは、5分足などの下位足でも上昇していきます。
このように、流れに乗る順張りをすることで損失リスクを大きく抑えることができます。
スキャルピングに向いている銘柄を選ぶコツ5選
スキャルピングでは通貨選びが最も大切であると言われます。
スキャルピングとは利益確定が数pipsで、1日に数回から数十回取引をするトレードスタイルです。
流動性の無い通貨をひたすら監視していてもレンジが続いてはロングでもショートでも利益を得ることができません。
スキャルピングの通貨を選ぶときは、以下の5つのポイントが重要です。
- 値動きが激しい通貨
- トレンドが出ている通貨
- 取引量が多い通貨
- スプレッドが狭い通貨
- ストップレベルがゼロの通貨
1. 値動きが激しい通貨であること
取引をするには必ず、スプレッドという証券会社に支払うコストが掛かります。
値動きがない場合スプレッド分を回収するにも時間がかかってしまうので、値動きが激しい通貨であることが好ましいです。
例えば、「世界三大証券取引所の休場時間帯」や「月曜日の午前中の相場が始まった直後である東京時間」は参加者が少ないことからあまり相場が動かなくなります。
2. トレンドが出ている通貨を見極めること
東京時間の朝の9時から15時まではアジア圏の市場が開いており、円などのアジア通貨の動きが出てきます。五十日などの仲値を狙って仕掛けてくる人もいますので、9時50分辺りからは特に動きが出てきます。
東京時間の15時から20時はヨーロッパ時間と呼ばれヨーロッパ圏の取引所が開き、より参加者が増えてきて値動きが大きくなってくる時間になります。
この時間になるとユーロ系の通貨の動きが大きくなりトレンドが発生しやすくなります。東京時間の高値、安値を更新する動きが出てきます。
東京時間の21時から翌日の6時はアメリカ時間と呼ばれアメリカの参加者が加わり1番大きい取引量になります。なのでより大きなトレンドが発生したり、重要な指標の発表など動きが激しくなる時間帯になります。
時間帯によってトレンドが発生しやすい通貨には特徴があります。こちらにも注意して今トレンドが発生している通貨を見極めましょう。
基本的には1番強い通貨を買い、1番弱い通貨を売ると簡単にトレンドに乗ることができます。 現在、どの通貨が相場を率いているのかを見極めると利益に繋がりやすいです。
ドル円専門で取引をしている方もいらっしゃると思いますが、何種類かの通貨を同時に見るようにしましょう。
ここで1つ問題です。
ドル円が上昇トレンド、ユーロ円も上昇トレンド、ユーロドルは下降トレンドの相場だった場合、どの通貨を買えばよく、どの通貨を売れば良いか分かりますか?
ドル円:上昇 ドルが買われて円が売られているので、ドル>円
ユーロ円;上昇 ユーロが買われて円が売られているので、ユーロ>円
ユーロドル:下降 ユーロが売られてドルが買われているので、ユーロ<ドル
強い順に並べ替えると、ドル>ユーロ>円の順になります。 ですので、ドル円を買うのが1番効率のいいトレードになります。通貨の強弱を見極めるアプリ、インジケーター等がありますのでMT4やMT5に入れてみて下さい。
3. 取引量が多い通貨であること
取引量が多いということは流動性が大きいということになります。テロなどの突発的な事件・事故や、要人発言などの急激な値動きのリスクが少ないと言えます。
また、多くの市場参加者がいるということは大勢の人がチャートを監視しているということです。取引量の多い通貨はテクニカルが効きやすく取引しやすい通貨でもあり、動きが初心者の方にも分かりやすいです。
一方、マイナー通貨はスワップが魅力的ですが流動性が低く通貨価値が安定しません。そのため、ここで買いたい!と思ったところで買おうとしても約定しないこともあります。
その反対もあり、損切りしよう…と思ってもなかなか約定しないことも。価格が滑ってしまい思っていた損切りの位置よりも不利な位置で約定してしまい想像以上の損切り額になってしまうこともあります。
さらに、メジャー通貨に比べて見にくいチャートになりテクニカルが効きにくくなります。 スキャルピングで選ぶ通貨はメジャー通貨をおすすめします。
4. スプレッドが狭い通貨であること
スキャルピングをする上で気になるスプレッド。最近は各証券会社の競い合いでスプレッドが以前よりも安くなりました。
しかし、1回の取引で1pips、1日に10回取引するとと1日で10pipsのスプレッドを支払うことになります。1ヶ月続くと200pipsという大きなコストになってしまいます。スキャルピングで200pipsを取ろうとすると大変ですよね。その為にも、スプレッドが小さい通貨の方が効率的に利益を得る事ができます。
例)1回の取引で勝率60パーセント、利益確定が5pips、損切りが3pipsだとしましょう。
勝率が60パーセントとまあまあの勝率です。リスクリワードも1:2あり、いいトレードルールだと思います。
100,000通貨で取引した場合、1回の取引での期待値は18,000円になります。
(50,000円×60パーセント)-(30,000円×40パーセント)=18,000円
ここでスプレッドが3,500円の場合は14,500円。スプレッドが1,000円の場合は17,000円。スプレッドの差額は2,500円になります
10回取引すると2,500円×10回=25,000円
100回取引すると2,500円×100回=250,000円
ものすごい大きな額になってしまいます。 スプレッドは安い方が取引コストが低くなりコストパフォーマンスの良い取引ができます。
5. ストップレベルのない通貨ペアであること
ストップレベルとは、指値や逆指値といった予約注文時に現在価格から最低限離さないといけない値幅のことを指します
海外FX業者によっては通貨ペアによってストップレベルを設けている場合があるため注意が必要です。
スキャルピングのように小さな値幅を積み上げていく手法の場合、ストップレベルが5pipsなどと決められていれば5pips以内の利確も損切もできなくなってしまい、思うように取引できなくなります。
ストップレベルが0.5pipsなどであればそこまで影響はありませんが、なるべくストップレベルがない通貨を選びましょう。
スキャルピングにおすすめな銘柄3選
- ポンド系通貨 (GBP)
- ユーロドル (EURJPY)
- ドル円 (USDJPY)
各通貨ごとによって特徴がありますので、まずはその特徴を把握することが大切です。指標発表の前後は値動きが荒くなりますので必ず時間帯を把握しておきましょう。
1. ポンド系通貨
スキャルピングに適した通貨としてまずはポンド系通貨が挙げられます。別名、殺人通貨とも呼ばれているほど値動きが荒いことで有名です。ポンド系通貨は他の通貨と比較して2倍のボラタティなんてことはよくある事です。
指標などの影響で1日の間で100pips、200pips動くこともあるので10万通貨で取引していたら100pips動くと10万円、200pipsで20万円という利益が出ることもあります。他の通貨はレンジ内であまり動いていない時でも、ポンド系通貨のレンジは幅が広いので取引しやすいと思います。しかし、反対に損をすることもあるので必ず損切は入れておきましょう。
2. ユーロドル
ユーロドルは世界で一番取引されている通貨です。ですので通貨の流動性が安定しており約定拒否等が起こりにくいです。また、 チャートがポンド系に比べで素直で綺麗なトレンドを描いて行くのが特徴です。世界中の人が見ているので1度トレンドが出ると長い時間トレンドが続くので環境認識が分かりやすいです。
3. ドル円
ドル円は各証券会社で1番スプレッドが低い通貨です。上記でも説明した通り、何十回、何百回も取引するスキャルピングではおすすめの通貨です。
ドル系の通貨でもあり、仕事が終わった後のニューヨーク時間から参戦する場合でも取引量が多いですのでトレンドが発生しやすくおすすめです。ドル円は世界で2番目に取引量が多い通貨ですので安定した約定が可能です
スキャルピング禁止の海外FX業者
iFOREXは、スキャルピングが禁止されています。
そのため、スキャルピングをメインで取引したい方はiFOREXは使用できません。
デイトレード・スイングトレードをしている方の場合は、口座スペックが高いので検討してみるのを良いかもしれません。
また、業者によってスキャルピングの定義が違うことがあります。
念の為、iFOREXで定義されているスキャルピングについてまとめておきます。
iFOREXでの取引は1日10回以内
iFOREXでは公式に、『1日に10〜数百に及ぶ取引』をスキャルピングの定義としています。
つまりiFOREXで取引する場合は、1日10回以内になります。
スイングトレードであれば関係ありませんが、人によってはデイトレードでも少ないと感じるかもしれません。
逆に言えば、10回以内のトレードはOKという感じなので、1日あたり10回までのスキャルピングは大丈夫という可能性があります。
もしiFOREXを使用する方は、とにかく取引回数に注意しておきましょう。
これを破ってしまうと規約違反などになってしまうので、絶対に守りましょう。
スキャルピングは基本的に、ECN口座の方が強いです。
ランキングにある業者の口座開設をされる方は口座タイプを必ず確認して、間違うことがないように注意してください。
スキャルピングおすすめ海外FX会社ランキングまとめ
スキャルピングではファンダメンタルズの影響が少ないので経済の指標が難しくて苦手という方にもオススメです。しかし最近はトランプ大統領のツイートで指標とは関係なく突発的に動くこともあります。
スキャルピングは1分足や5分足など短い足で取引をしてきますので短い間で素早い判断が必要になります。1時間足、4時間足の長期足でのトレンド方向に従って取引しなければ負けが続きますのでしっかり環境認識を行なってください。また急騰、急落に備えて必損切りは入れておいてください。
最後に、FX業者の中にはスキャルピング禁止の業者もあり、スキャルピングで得た利益は出金出来ないところもあります。最悪口座が凍結されてしまいますので気を付けてください。