- FXボーナスのクッション機能とは
- クッション機能のメリット
- クッション機能のデメリット
- クッション機能が使える海外FX業者
海外FXでは、ご存知の方も多いように口座開設ボーナスや入金ボーナスに力を入れている業者も珍しくありません。
受け取ったボーナスは原則出金はできませんが、入金しなくてもトレードが始められたり、10万円の資金でも20万円の取引ができたりと重宝されていることから、ボーナス目当てで海外FX業者を選ぶ方は多いですよね。
ボーナスのもう1つのメリットは証拠金が増えることでロスカットまでの余裕ができる点です。
ロスカット回避にボーナスが活用できることをクッション機能といいます。実はボーナスをもらってもこのクッション機能が使えない場合もあるので注意が必要です。
今回は、そんな海外FXボーナスのクッション機能についてわかりやすく解説していきます。
「クッション機能があることのメリット・デメリット」や「クッション機能が使える海外FX業者、使えない海外FX業者」もご紹介しますので、ぜひボーナス活用にお役立て下さい。
海外FX業者のボーナスのクッション機能とは
海外FX業者によって「クッション機能があるボーナス」と、「クッション機能がないボーナス」が存在します。
つまり、クッション機能がないボーナスだった場合、一見ボーナスにより口座内の資金が増加したように見えたとしても、入金した金額の範囲内で取引しなければならないのです。
それでは具体的に10万円を入金して10万円分のボーナスをもらったときの、クッション機能がある・ない場合のロスカットの仕組みを見ていきましょう。
クッション機能がある場合
クッション機能がある場合は、損失が出て資金10万円がなくなったとしても、ボーナス10万円が証拠金として見なされるのでトレードが継続できます。ボーナスの証拠金が証拠金維持率20%まで低下した時にようやくロスカットとなります。
ボーナスによる証拠金の底上げが可能 = クッション機能が使える
ロスカット後も、残ったボーナスの金額によっては取引が可能な場合もあります。
クッション機能がない場合
一方、クッション機能がないボーナスとは取引には使えても、ロスカットの際に証拠金として換算されないボーナスとなります。
つまり、もともとの資金10万円の証拠金維持率が20%まで低下した時点でロスカットされてしまうのです。
ボーナスによる証拠金の底上げができない = クッション機能がない
もちろんロスカット後には、ボーナス10万円は消滅してしまう仕組みになっています。
ボーナスにクッション機能なしだった場合の注意点
ここでややこしいのが、クッション機能があるボーナスなのかどうかは、取引状況を見ても判らないということです。
クッション機能なしの場合でも、「有効証拠金」「余剰証拠金」「証拠金維持率」などはボーナス込みの証拠金で計算されています。実際の資金がロスカット間近になっていたとしても、取引状況のデータには反映されないのです。
各自でボーナスの金額と自分の資金額をしっかりと把握した上で、現状の証拠金残高からロスカットの危険性を察知しなければなりません。
クッション機能の有無を調べる方法
- 口座開設ボーナスがあるかないか
- ボーナスの取引規約を読む←確実
ボーナスでもらった証拠金をロスカットへのクッション機能として使えるかどうかは、海外FX業者によって異なります。
一概にはいえませんので、正確に調べるためにはボーナスの利用規約・詳細から確認することができます。
1. 入金不要の口座開設ボーナスがあるか
クッション機能があるボーナスかどうかを調べる方法は、まず入金不要で口座開設ボーナスが利用できるかどうかが1つの目安となります。
なぜかというと入金しなくても口座開設ボーナスでトレードができるということは、資金を入金した場合でもトータルの証拠金として底上げが可能なことを意味しているからです。
そのため入金ボーナスのみが提供されている場合は、クッション機能なしとなるケースが多いです。ただし例外として口座開設ボーナスはクッション機能があっても入金ボーナスにはついていないというパターンもあります。
また入金不要の口座開設ボーナスを提供している海外FX業者の特徴は、証拠金残高とクレジット残高と分けて残高が表示されます。クレジット残高がボーナスのことになり、いま実際の自分の資金がいくらなのが確認できるようになっています。
2. ボーナスの取引規約を調べるのが1番正確にわかる
正確にボーナスがロスカットに対応できるかどうか、クッション機能があるかどうかを知るためには「ボーナスの利用規約・詳細」を確認するのが1番です。
ボーナスの利用規約は、大抵はボーナスが表記されているページからアクセスすることが可能です。どうしてもわからなくて不安な時は、カスタマーサービスにチャットかメールで問い合わせておくと安心です。
ただ、海外FX業者で調べても「クッション機能」という表現は使われていません。もし規約をみてもわからない場合は、自分の資金が0円になった場合にボーナスがどうなるのか問い合わせることをおすすめします。
HotForexのボーナス利用規約の例
HotForexの場合は、現金が無くなるとボーナスも消滅する旨が注意事項に書かれています。
ということは、ボーナスのみで取引ができずロスカットの際に証拠金の底上げはできないことになります。
この入金ボーナスはクッション機能がないことを表しています。
クッション機能のメリット・デメリット
せかっくボーナスを使うのであれば、当然ながらクッション機能があった方が安心です。ただし、クッション機能にもメリット・デメリットがあるので使い方次第だといえます。
ここではクッション機能のメリット・デメリットを見ていきましょう。
クッション機能のメリット
- ロスカットまでに余裕ができる!
- ぎりぎりまで相場が反転するのを待つことができる!
- 資金がなくなってもトレード継続で挽回のチャンスがある!
「あとほんの少し資金があれば、トレントが転換していたのに!」とロスカット後に悔しい思いをした投資家は少なくないでしょう。クッション機能があれば、資金以上の証拠金にてロスカットまでの余裕を持つことができます。
相場が上昇・下降にとことん向かった後で、トレンド転換のチャンスが狙えることがクッション機能の大きなメリットです。
クッション機能のデメリット
- 金銭感覚がマヒする
- 油断して損切りしそびれてしまう
- 資金を使い切ってしまう可能性がある
クッション機能のデメリットは、証拠金が一気に増えて金銭感覚がマヒしてしまうことです。本来なら精神的打撃を受ける損失額でも、ついボーナスがあるため油断してしまいがちです。
「ボーナスがあるからいいや」と気持ちが大きくなりすぎてしまうことがクッション機能のデメリットです。
クッション機能のある海外FX業者
では、安心してボーナスのクッション機能が活用できるように、クッション機能のある海外FX業者をご紹介しておきたいと思います。
クッション機能がある海外FX業者一覧
- XMtrading
- AXIORY
- is6FX
- fxgt
- iFOREX
- LAND-FX
- BigBoss など
上記の海外FX業者のボーナスはクッション機能対応なので、ボーナスを最大限に有効に活用することができます。
XMtrading(エックスエムトレーディング)
XMもすべてのボーナスキャンペーンにクッション機能が備わっています。
- ボーナス対象口座:すべての口座
- 未入金ボーナス:13,000円
- 入金ボーナス:100%+25%入金ボーナス、リセットボーナス
- 最大レバレッジ:1000倍
注目していただきたいのが、XMの未入金ボーナスはすべての口座が対象なところです。その口座でもXMを初めて登録したのであれば対象となるので、未入金ボーナスだけで取り引きすることができます。
クッション機能がない海外FX業者
ボーナスをもらいながらも慎重にトレードしていきたい方は、あえてクッション機能がない海外FX業者を選ぶ方法もあります。
クッション機能がない海外FX業者
- HFMARKETS
- FBS
- TradersTrust
- IronFX など
クッション機能がない海外FX業者では、何かとボーナスやキャッシュバックなど特典が多いのが特徴。クッション機能がないことで早めの損切りを心がけるきっかけにもなります。
HFMARKETS(旧HotForex)
クッション機能がない海外FX業者でぜひ利用したいのはHFMARKETSです。
- ボーナス対象口座:マイクロ/スタンダード口座
- ボーナスの種類:100%入金ボーナス、スーパーチャージボーナス、その他
- 最大レバレッジ:1000倍
クッション機能がないながらも、充実したボーナス・豊富なキャンペーンやイベントで人気を集めているのがHFMARKETSです。最低入金額は5ドルとハードルは低めで、ボーナスとハイレバレッジにて有利なトレードが始められます。
取引ロット数に応じてバー(ポイント)が貯まったり、キャッシュバックがあるスーパーチャージボーナスの利用も可能です。
海外FX業者のボーナスのクッション機能のまとめ
ボーナスには、クッション機能があるものとないものと2つのタイプに分かれるので注意が必要です。
100%入金ボーナスにて証拠金が2倍に増えたとしても、クッション機能がないボーナスの場合は思いがけずロスカットに合ってしまう可能性があります。あらかじめ、クッション機能の有無を確認した上でボーナスを最大限に活用するようにしましょう。
今回ご紹介してきたように、クッション機能はロスカットまでに余裕が持てる一方では、金銭感覚がマヒしてしまい損切りしそびれる原因ともなりがちです。
クッション機能が合った方がロスカット対応策としては有利ですが、資金管理やリスクマネージメントを怠らないことが大切です。資金管理の面でいけば、必ずしもクッション機能が合った方がいいとは限らないのです。
それぞれの投資スタイル・戦略に合わせて、クッション機能あり・なしを上手に活用しながらボーナスでしっかり稼いでいきましょう。