- 禁止されている両建て手法がある
- 両建てがバレる理由と過去のペナルティ事例
- 両建てにおすすめな海外FX業者は3社
トレードをしていたら誰でも「両建て(りょうだて)」という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
両建てはルールを把握した上でトレードを行わなければ違反になってしまい、最悪出金拒否やアカウント自体が閉鎖されてしまいます。
「どんな両建てが違反になるの?」
「両建ては危険って聞いたけど本当?」
「両建てのメリット・デメリットは?」
この記事ではそんな両建てに関する疑問をすべて解決できます。両建ては理解しルールを守ることができれば安全に稼ぐことも可能です。
今回は、両建ての意味やメリット・デメリットについてFX初心者にもわかりやすく解説するのはもちろん、禁止されている両建て手法や両建てに寛容な海外FX業者3社を順に説明していきます。
両建てを生かして稼ぐ方法もご紹介しているので、なかなかFXで勝てないという方や、低リスクで稼ぎたいというも必見です。
海外FXの両建てとは
それではさっそく両建てについての理解を深めていきましょう。
海外FXでの両建てとは、買いポジションと売りポジションの両ポジションを同時に取ることを指します。具体的に例を挙げて考えてみましょう。
例えば、ドル円が129円だとします。
買いポジション:129円 1ロット(10万通貨)
売りポジション:129円 1ロット(10万通貨)
上記の状態から1円上に動いたとします。買いポジションの方は1万円利益がでていますが、売りポジションの方は1万円損失が発生します。
つまり利益も損失もない状態のままになります。この状態を両建てとよびます。
実際には海外FXであればスプレッドが開いているため最初に両建てをした時点で差額が利益・損失となるのです。
両建てをするメリット
そんな両建てをするメリットは2つです。
両建てをするメリット
- 精神が安定しストレスを軽減できる
- 強制ロスカットのリスクを下げられる
メリットを理解して、必勝法を活用してトレードにのぞみましょう。
両建てのメリット1. 精神が安定しストレスを軽減できる
1つ目のメリットは、価格の変動によって精神的にかかるストレスが軽減できるところです。売り買いどちらにもポジションを持つため、一方の損失をカバーできメンタルを安定させる効果があります。
同時に売り買いポジションを持つ両建てをしていればスプレッドとスワップのみが増減するだけで、ポジションの価格変動には影響がないからです。
また両建てにはポジションを常に持っておきたい、いわゆるポジポジ病の方にも有効です。もちろんポジポジ病を治すことが最重要ではありますが、なかなか治すことが難しい方にはポジションをもちつつもリスク回避ができる両建てが有効でしょう。
両建てのメリット2. 強制ロスカットのリスクを下げられる
両建てをするメリットの2つ目は、1つ目のメリットに通じますが両建てをすることで強制ロスカットのリスクを下げることができる点です。
例えば、1ドル130円のときに買いポジション(ロングポジション)を持ち、その後下落トレンドとなってマージンコールがかかったとします。
このときに、すぐ売りポジション(ショートポジション)を持って、買いポジションを損切りし13万円の損失が確定したとします。さらに下落トレンドが進み、さきほど持った売りポジションが20万円となったところで利確したとしましょう。
すると-13万円+20万円=7万円で7万円の利益を獲得することができるのです。
このようにトレンドで大きな損失がでそうなとき、損切り+新たに反対のポジションをとることで利益を生む可能性も両建てには秘めています。
両建てをするデメリット
両建てのデメリットは資産を減少させるリスクがあることです。
両建てをするデメリット
- ポジションの解消が難しい
- マイナススワップで口座資金が減少
上記の2つはしっかりと理解して両建てをうまく活用しましょう。
両建てのデメリット1. 証拠金が倍必要になる
両建てをするということは単純にコストが倍かかります。それに加え、重要指標の発表や早朝など市場の流動性が低下したタイミングはスプレッドが広がるケースもあるため、売買のタイミングによってはスプレッドの取引コストが増加し、利益を出しづらくなる可能性もあります。
通常両建てはポジションを組んだあとにどちらかの方向が出てから損失の出ているポジションを決済します。ただ、そのあと利益がうまく伸びるのかわかりません。方向を読み間違って利益が減少する可能性も十分にあるからです。
またフラッシュクラッシュのような一瞬で、相場が急変して数分で戻ったときも損切りを見誤ると大きな損失になりかねません。必ずどちらかを損切りするという必要はありませんので、年末年始など相場が安定しづらいときに両建てする場合はいつも以上に証拠金維持率に余裕をもつことをおすすめします。
両建てのデメリット2. マイナススワップで資金が減少
両建てによって合計がマイナススワップになることがあります。
例えば、両建てのポジションを長期的に保有しているとします。
買いポジションのスワップ:80円
売りポジションのスワップ:100円
すると、-20円になります。1日保有するだけで1日で20円が口座から引き落とされるのです。正確にいうと決済時にスワップポイントが確定されます。
スワップポイントは毎日変動するので、必ず損するというわけではありません。もちろんプラスになる可能性もありますが、両建てを長期する場合はスワップポイントにもご留意ください。
両建てを利用した最強の必勝法は2つ
ずばり両建てを利用した必勝法は2パターンです。
- 大きめの指標後の変動リスクに備える
- スワップを利用した両建て
これらを利用するとトレードを優位に運べる可能性が高いためぜひ参考にしてください。
両建て必勝法1. 大きめの指標後の変動リスクに備える
1つ目の両建て必勝法は、含み益が出ている状態のときに有効な手法です。利益が出ており重大指標が控えているときなどに逆ポジションを持ちます。そうするとどちらに相場が動こうと利益分を維持することが可能です。
例えば、買いポジションで利益が出ていて、重大指標の時に一時的に下落したとします。そうなってしまうと買いポジションで出ていた利益は減ってしまいます。
そこで反対に売りポジションを同量持っておくことで利益をキープすることができるのです。トレンドが発生したときに買いか売りポジションを決済します。
こうすることで含み益をさらに伸ばすことができるのです。
両建て必勝法2. スワップを利用した両建てサヤ取り
2つ目の両建て必勝法は両建てポジションをもちスワップで安定的に稼ぐ手法です。
売り買いどちらのスワップもプラススワップもしくは、どちらかのマイナススワップを上回るプラススワップの銘柄のポジションを保有するだけで稼ぐことができます。
例えば、具体的に通貨ペアを挙げるとするとユーロ/ドルとユーロ/ポンドは似たような動きをします。
この時にユーロ/ドルの買いポジションをとってユーロ/ポンドで売りポジションを組んだ場合、片方のポジションでユーロを買って、もう一方のポジションでユーロを売っていることになります。
この状態で合計スワップでプラスにすることができれば、利益だけでなくスワップを稼ぎ続けることが可能になるのです。
原則禁止されている両建て手法は主に3つ
ここまで必勝両建て手法や、両建てのメリットをご紹介しましたが、どんな両建てもできるわけではありません。実は多くの海外FX業者では両建てを利用した以下の取引が禁止されています。
原則禁止されている両建て手法3選
- 他口座間での両建て
- 他業者間での両建て
- ボーナスアービトラージの利用
そもそもなぜこのような両建てを禁止しているのかというとFX業者が損するだけでなにもメリットがないからです。とくに海外FX業者のようにゼロカットシステムを採用している場合、一部の両建てを禁止しなければゼロカットを悪用した両建てが通用してしまいます。
そのためゼロカットが悪用できない同一口座内での両建てを禁止している海外FX業者はほとんどありません。禁止されている両建てがどのようなものか一旦整理してみましょう。
説明 | 可否 | |
同一口座間での両建て | A社のB口座内で両建てする | 可能 |
他口座間での両建て | A社のB口座とC口座で両建てする | 禁止 |
他業者間との両建て | A社とB社で両建てする | 禁止 |
ボーナスアービトラージの両建て | A社とB社のボーナスで両建てする | 禁止 |
禁止されている両建て手法と理由を詳しく解説していきます。
禁止の両建て1. 他口座間での両建て
1つの業者を利用して両建てする方法は2つありますが、複数口座内での両建ては基本的に禁止です。理由は、どちらか一方の口座で必ず利益が発生するからです。
例えば、XMでA口座とB口座の2口座を開設したとします。A口座で買いポジションB口座で売りポジションを持てば両建てになりますよね。
この状態で相場が下落してA口座が損失を被ってマイナスになったら、海外FX特有のゼロカットシステムが発動し、マイナス分を帳消しにしてくれます。
それに対して、B口座では相場が下落した分、利益が出るのでトータルでは利益がでます。つまりゼロカットを利用してA口座、B口座で利益を出すことができるのです。
この手法では業者にとっては負担でしかかありません。よって、海外FX業者では同一業者の複数の口座での両建てを禁止にしてるのです。
禁止の両建て2. 他業者間との両建て
多くの海外FX業者では他業者間との両建てを原則禁止しています。理由は他口座間との両建て同様、どちらかの業者で必ず利益が発生しもう片方の業者で損失(ゼロカット)が発生するからです。
例えば、FXGTで買いポジション、XMで売りポジションを持って両建てしたとします。
この状態で相場が下落してGEMFOREXで持った買いポジションが損失を被ってマイナスになったら、海外FX特有のゼロカットシステムが発動し、マイナス分を帳消しにしてくれます。
それに対して、売りポジションを持っているXMでは相場が下落した分、利益が出るのでトータルでは利益がでます。つまりゼロカットを利用してXMで利益を出すことができるのです。
禁止の両建て3. ボーナスアービトラージの利用
先ほどの内容と似ていますが、ボーナスを利用した複数業者での両建てを禁止しています。理由は、トレーダーが儲かり、海外FX業者が損をうける可能性が高いからです。
例えば、2つの業者で口座開設をしたとします。口座開設ボーナスを受けて少額資金でA業者で買い、B業者で売りのポジションを持ったら、片方はゼロカットされ、もう一方が利益になります。
するとこの利益の方を伸ばすことでトレーダーは利益を受け取ることができるのです。
このようなボーナスとゼロカットを組み合わせる方法をアービトラージといいます。よってトレーダーが絶対に勝てるような両建ては原則禁止されています。
ちなみに今回ご紹介したような両建てを禁止している海外FX口座は以下のような特徴をもっているパターンが多いです▼
- ボーナスが豊富にある
- レバレッジが高い
- ロスカット水準がかなり低い
ご利用の口座がこれに当てはまっているかご確認ください。
禁止されている両建てをするとバレる
海外FX業者にとって損しかないような両建ては禁止されていることがわかりましたが、実際に禁止されている両建てをしたら海外FX業者にバレるのでしょうか。とくに、他業者間との両建てやボーナスアービトラージの両建てであればバレる可能性はかなり低いように思えます。
ボーナスアービトラージはほぼ確実に勝つことができるため、規約違反であってもバレないのであればぜひ使いたいところです。そこで実際に規約違反の両建てでバレたケースがあるのか、またバレるとどのようなペナルティが課せられるのか詳しく解説します。
両建てがバレる理由は「取引プラットフォーム」と「ブリッジ」
結論から申し上げると、違反行為に該当する両建てをすると海外FX業者にバレる可能性は非常に高いです。その理由はずばり「取引プラットフォーム」と「ブリッジ」です。
取引プラットフォームが共通の口座で両建てをしていれば、FX業者は他社の取引履歴も見ることができるため、トレーダーが両建てしていれば規約違反に気づくことができます。また、もしFX業者がチェック漏れをしていても定期的に取引履歴を検証するシステムも導入されているため、他業者間との両建てもすぐにバレてしまうのです。
しかし、提供会社が異なり相互性のないMT4・MT5とcTraderを使った両建てはどうでしょうか。
提供会社 | |
MT4(MetaTrader4) | Meta quotes社 |
MT5(MetaTrader5) | Meta quotes社 |
cTrader | Spotware Systems社 |
この理論でいくと、もしMT4とcTraderの両建てはバレません。
しかしここでもう1つ両建てがバレる関門が「ブリッジ」による検証システムです。FX業者はリクイディティ・プロバイダー(銀行などの金融機関)の橋渡しをする仲介業者、いわゆるブリッジが入ります。トレーダーは注文を通すときブリッジを経由することで注文がリクイディティ・プロバイダーに渡るのです。
このブリッジは、1つのFX業者に1つというわけではなく様々なFX業者と提携していることがほとんどなので、他業者間で両建てをしてもブリッジが一緒のFX業者を利用していれば必然的に両建てがバレることになるのです。
両建て制限がないおすすめ海外FX業者3選
さきほど「他口座間の両建て」「他業者間の両建て」「ボーナスアービトラージの両建て」を禁止しているとお伝えしましたが、アービトラージをしなければ両建てを禁止していないという両建てに寛容な海外FX業者も一部存在します。
それは「Exness」「AXIORY」「ThreeTrader」です。
両建てに寛容なおすすめ海外FX業者
- Exness
- AXIORY
- ThreeTrader
両建てにおすすめのFX業者1|Exness(エクスネス)
両建てルール詳細 | |
同一口座内の両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他口座間での両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他業者間との両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
最大レバレッジ | 無制限(最大21億倍) |
初回最低入金額 | 10ドル相当 |
ロスカット水準 | 0% |
ボーナス | プレミアプログラム |
日本語サポート | あり |
公式サイト | https://www.exness.com/ja/ |
Exness(エクスネス)はゼロカット目的の両建てでなければ、とくに禁止している両建て手法はありません。レバレッジ無制限に加え、ロスカットラインも0%なのでハイレバトレードにはぴったりのFX会社です。
\ 無制限レバレッジが叶う /
両建てにおすすめのFX業者2|AXIORY(アキシオリー)
両建てルール詳細 | |
同一口座内の両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他口座間での両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他業者間との両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
最大レバレッジ | 400倍 |
初回最低入金額 | 2万円 |
ロスカット水準 | 20%以下 |
ボーナス | 期間限定ボーナスあり |
日本語サポート | あり |
公式サイト | https://www.axiory.com/jp/ |
AXIORYも両建てに制限を設けていない海外FX業者として注目を集めています。
初回最低入金額は2万円ではありますが、2回目以降の入金は5,000円からなので少額からでも取引しやすい業者なのもポイントです。約定力も高くリアルな約定率を常に更新公開しているので
利用規約にはAxioryに不利益を故意に与えるような取引は禁止と書かれています。よってゼロカット目的でなくてもハイレバレッジからのゼロカットをくり返していると両建てしていた場合は、ペナルティを受ける可能性があります。
\ 期間限定ボーナスもらえる /
両建てにおすすめのFX業者3|ThreeTrader(スリートレーダー)
両建てルール詳細 | |
同一口座内の両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他口座間での両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
他業者間との両建て | 可能(ゼロカット目的での利用は注意) |
最大レバレッジ | 500倍 |
初回最低入金額 | 1万円 |
ロスカット水準 | 20%以下 |
ボーナス | 期間限定ボーナスあり |
日本語サポート | あり |
公式サイト | https://www.threetrader.com/jp/ |
ThreeTraderも両建て取引に寛容な海外FX業者です。またThreeTraderはスプレッドの狭さが業界トップとも言われています。ドル円のスプレッドは0.0pipsからなのでノースプレッドで取引することも可能です。
とくに両建てでは必然的に2倍のスプレッドがかかるためスプレッドのコストを抑えるのは重要です。ロスカットラインも20%と低く設定されているのでまさに両建てに向いている海外FX業者でしょう。
\ 期間限定ボーナスもらえる /
海外FXの両建てに関するよくある質問
最後に両建てに関して寄せられるよくある質問にお答えしていきます。
両建てとはどういう取引のことを意味しますか。
両建てとは売りポジション(ショートポジション)と買いポジション(ロングポジション)両方のポジションをもつトレード手法のことです。
海外FXで両建ては禁止と聞いたのですが本当ですか。
多くの海外FX業者では他業者間での両建て・他口座間の両建て・ボーナスアービトラージの両建ては禁止しています。同一口座内での両建ては禁止していません。
両建てを禁止していないおすすめFX業者を知りたいです。
両建てに寛容な海外FX業者はこちらで紹介しています。
海外FXの両建て手法まとめ
両建てに関してはうまく活用することができれば利益はでます。
ただ海外FX業者によってルールが違うので事前に把握する必要があります。
その中で、規制がゆるいのは3社です。
- Exness
- AXIORY
- ThreeTrader
そして両建てをするときの必勝法は2つありました。
- 大きめの指標後の変動リスクに備える
- スワップを利用した両建て
スワップを利用して上手に口座を増やすことも可能です。きちんと両建てについて理解してトレードに優位性を持てるように取り組みましょう。